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伊藤あおいの試合予定と結果は

園部八奏サーブ力でベスト8進出!

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日本女子テニス界期待の新星、園部八奏(17歳)が4月24日、安藤証券オープン2回戦に臨み、見事ベスト8進出を果たした。まだ世界448位ながら、2023年にはキャリアハイ世界31位で、現在315位のチュ・リン(31歳=中国)を6-2,4-6,7-5で下した。

ファイナルセット6-5リード、最後の自らのサービスゲーム前にはメディカルタイムアウトを取って足の治療を受ける激闘。2時間28分にも及ぶタフマッチを制した。

百戦錬磨のベテランに苦しめられた。

トータルポイントを振り返ると、第1セットは34-18と圧倒。4度あった自らのサービスゲームのうち3度がラブゲームキープ。4ゲームでわずか1ポイントしか落とさなかった。

しかし、第2セットは35-37。オールキープで迎えたゲームカウント4-5の第10ゲーム。この日迎えた最初のブレークポイントを奪われセットオール。

園部から見たトータルポイント サーブ時 リターン時の比較
トータルPSゲーム貯金Rゲーム貯金
第1S34-1816-1+1518-17+1
第2S35-3716-5+1119-32-13
第3S41-4025-18+716-22-6
通算110-9557-24+3553-71-18

最終第3セットは計81ポイントを戦う大接戦。41-40、わずか1ポイント差でモノにした。

第2、3セットのトータルポイントは76-77。1ポイント負けていた。

死力を尽くした戦いをモノにできたのは、間違いなく、ここ一番で見せた園部のサービス力の高さにあった。

従来、定評があるサウスポーから繰り出すサーブ力。フォアの3球目攻撃を加えて、園部の絶対的な武器だ。

ダブルフォルト6本は、自らの足を引っ張ることになったが、この日は、それをはるかに上回る

計14本のサービエースを奪った。

第1セット4本、第2セット2本。

そして最終セットに8本が集中した。

威力もそうだが、土壇場、自らのピンチの場面でことごとくエースが炸裂した。

ほとんどがビハインドの状況をひっくり返す素晴らしい内容だった。

第3セットの園部の8本のサービスエース
ゲーム
カウント
ポイント内容
1-00-30エース2本でキープ
2-10-40エース3本でキープ
3-215-30エースで追いつきキープ
4-315-30デュースの末キープ
5-4ダブルフォルト2本でブレーク許す
6-50-15エース2本でキープ

ブレークスタートした第2ゲーム。0-30となったが、30-30と追いついた後、2連続エースでキープ。

ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲーム。ダブルフォルトで0-40の大ピンチから1本返し、15-40からエース。攻めのフォアでデュースとした後、2連続エースでキープ。

その後も得意の武器で逆境を跳ね返し続けた。

1ブレークアップでサービスキープを続けたが、サービングフォーザマッチの5-4、第10ゲームで2度のダブルフォルト。このゲームを落としてタイにされる。

苦しい展開だったが、第11ゲームを再ブレーク。そしてメディカルタイムアウトで呼吸を整えて迎えた最終12ゲーム。

0-15からセンターへのエース。30-30の後、再びダブルフォルトで30-40。

前のサービスゲームを落とした嫌な記憶が蘇ったに違いないが、攻めのファーストサービスでリターンミスを誘いデュースに追いついた。

ここで今度はデュースサイドのワイドに目の覚めるノータッチエース。

これで相手の最後の抵抗の意欲を消し去った。最後もファーストサーブが入り、チュ・リンのリターンがネットにかかって勝利をもぎとった。

準々決勝の相手はA・ハルトノ。オランダの29歳で世界177位と、再び格上相手の戦いになる。疲労も懸念され、ベスト8で十分立派だが、全豪オープンジュニアを制し、WTAツアーデビュー戦で本戦初勝利もあげている日本期待の星、園部である。

確かなサービスキープ力はトップを狙える必須条件と言える。もう1段、2段上に上がっても全然不思議ではないポテンシャルの高さを、確かに見せつけている。

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ABOUT ME
テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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