MENU
伊藤あおいの試合予定と結果は
データで深堀り

伊藤あおい国内日本人対決18連勝

tennis udon
スポンサーリンク

世界101位の大会第1シード伊藤あおい(20歳)が4月24日、「安藤証券オープン」2回戦(東京)で準々決勝へコマを進めた。世界258位の山口芽生(25歳)を、6-2,6-7,6-4のフルセット、2時間10分の激闘の末、下した。

過去3勝1敗。2023年11月からの短いスパンで今回が5度目の顔合わせだった。

山口も入念なフォアスラ対策を練ってきた。精度の高いバックのダウンザラインでフォアスラを打たせ、読みどおりに回り込んで逆クロス強打。もう1度バックで打たされた際はショートクロスと完璧な配球だった。

しかし、守備一辺倒ではなく、勝負どころでキッチリ攻撃を仕掛ける伊藤が最終的には上回った。

伊藤あおいは2022年8月にプロ転向。2023年6月、大東建託オープンでITFのツアー初優勝するまでは、日本人と対決しても勝ったり負けたりの選手だった。

2023年1月から6月までは16勝12敗。

それがどうだ。2023年の後半は14勝7敗。2024年は33勝7敗。

今シーズンは全豪オープン予選1回戦で石井さやかに敗れていたが、これで1勝1敗に。

2023年後半から対日本人選手の勝率は7割6分2厘(48勝15敗)となった。

伊藤あおいの対日本人対決(海外を含む)
2023年6月まで16勝12敗
2023年12月まで14勝7敗
2024年33勝7敗
2025年1勝1敗

国内大会に限ると、もっと強さは際立つ。

2024年、浜松ウイメンズオープンでは試合中に転倒し、山口に棄権負け。他にも棄権負けがあるため目立っていないが、棄権負けを除いて国内大会で日本人対決に敗れたのは昨年の今大会、安藤証券オープンにまで遡る。

2回戦で瀬間詠里花に6-3,0-6,4-6の逆転負けを食らって以来。

試合を戦い抜いて敗れたのは丸1年間ない。

これで18連勝となった。

伊藤あおいの最近の国内日本人対決
25年4月安藤証券山口 芽生⚪️
24年11月横浜慶應山口 芽生⚪️
24年11月高崎国際今村 咲⚪️
浜松山口 芽生棄権⚫️
荒川 晴菜⚪️
北原 結乃⚪️
宮本 愛弓⚪️
24年9月能登和倉清水 綾乃⚪️
岡村 恭香⚪️
山口 芽生⚪️
大坪 花⚪️
24年6月大東建託リュー理沙マリー棄権⚫️
虫賀 愛央棄権⚪️
24年6月埼玉国際虫賀 愛央⚪️
光崎 楓奈⚪️
田邑 来未⚪️
永田 杏里⚪️
前田 璃緒⚪️
24年5月久留米国際小堀 桃子⚪️
24年5月福岡国際加治 遥⚪️
24年4月岐阜国際石井さやか⚪️
24年4月安藤証券瀬間 詠里花⚫️

強さが引き立つ一方で、タイブレークを、またも落とした。本人もおそらく気づいていると思うので、負のデータだが、あえて明かす。

今シーズン、初戦の優勝したキャンベラ国際、準々決勝第2セットを、8-6で取って以来、実は3連敗で1勝3敗。

2023年は9勝8敗と勝ち越し。しかし2024年は5連勝の後、なんと8連敗。残り1勝1敗で、同年は6勝9敗。

約1年前、2024年5月の福岡国際以降で数えると、2勝12敗。

どうみても接戦に強いプレースタイルだが、なぜだが、不思議な「沼」にハマり込んでいる。

次戦、準々決勝の相手は世界192位のH・ワトソン。2012年のHPジャパン女子オープン(大阪)を始めツアー4度のシングルスタイトルを持つ。最高ランク38位の32歳ベテラン。2016年のウィンブルドン混合チャンピオンでもある。

伊藤にとって再び難しい試合になりそうで、タイブレークにまでもつれれば、キッチリとモノにしたいところだ。

そして

準決勝、決勝で、伊藤が再び日本人と対決する可能性があるのは、

柴原瑛菜と園部八奏の2人だけ。

ともに、ビリー・ジーン・キング・カップの合宿で汗を流したばかりの仲だ。

柴原には0勝1敗(2024年4月かしわ国際でフルセット)。園部との対決はまだない。

もう1度、2度と日本人対決が実現すれば、注目の一戦になるのは間違いない。

仮に柴原、園部と勝てば、国内日本人対決20連勝にもなる。

日本の枠を越え、完全に世界に飛び出すためにも、まだまだ熱い戦いを見たい。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました