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伊藤あおいの試合予定と結果は
観戦ガイド

伊藤あおい 日本代表デビュー戦へ

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日本女子テニス代表が4月11~13日にかけて東京・有明コロシアムで行われる「ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)に臨む。ルーマニア、カナダとの総当たり戦で、1位になるしか、2025年9月のファイナルに進出できない厳しい戦いが迫ってきた。

日時詳細
月日(曜日)対戦開始予定
4月11日(金)ルーマニア 対 カナダ[1]13:00~
4月12日(土)日本 対 ルーマニア13:00~
4月13日(日)日本 対 カナダ[1]11:00~
いずれの日もシングルス2試合、ダブルス1試合予定、[ ]はシード順

日本の注目は代表初招集の伊藤あおい(20歳)。一方、カナダには、これまた代表初招集のビクトリア・ムボコ(18歳)がいる。

すでに、伊藤が昨年11月の高崎国際、横浜慶應で、そのムボコと対戦経験があり、立て続けに撃破していることは紹介した。

完全に「沼」にハメたストレート勝ちで、対戦するにしろ、しないにしろ、その戦術は、日本に大きな力になるだろう、としたが、その後に大きな変化が起きていることをお知らせしなければならない。

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そのムボコが、2025年に入って、完全に「覚醒」しているのだ。昨年末、伊藤あおいに連敗してからの戦績は以下の通りだ。

回戦対戦相手スコア
2024年11月 W100 高崎国際
1回戦⚫️伊藤あおい3-6,2-6
2024年11月 W50 横浜慶應
1回戦⚪️M・ヘルゴ6-2,6-7(2),6-2
2回戦⚫️伊藤あおい1-6,3-6
2025年1月 W35 ル・ラメンタン 優勝
1回戦⚪️G・ビラー6-0,6-0
2回戦⚪️K・リンサー6-0,6-2
準々決勝⚪️M・ロリア7-5,6-4
準決勝⚪️C・ブレース7-6(4),6-2
決勝⚪️C・ンゴヌエ7-5,6-3
2025年1月 W35 プティ・ブール 優勝
1回戦⚪️M・T・ジェームズ6-1,6-0
2回戦⚪️N・トミアス6-0,6-1
準々決勝⚪️A・リム6-2,6-3
準決勝⚪️H・イノウエ6-4,6-2
決勝⚪️C・ンゴヌエ6-4,6-0
2025年1月 W75 ローマ 優勝
予選1回戦⚪️K・ヴォロドコ3-2,RET
予選2回戦⚪️臼井 楓6-1,6-0
1回戦⚪️I・ヨヴィッチ7-6(3),6-4
2回戦⚪️A・ウルホボ6-2,6-1
準々決勝⚪️K・クロス6-0,6-0
準決勝⚪️C・ブレース6-3,6-4
決勝⚪️E・ヴェダー7-5,6-3
2025年2月 W35 マンチェスター 優勝
1回戦⚪️A・チュー6-2,6-1
2回戦⚪️V・ウルフ6-4,6-3
準々決勝⚪️S・コストゥラス6-2,6-3
準決勝⚪️ジアジン・ルー6-4,6-1
決勝⚪️M・レナード7-6(0),6-2
2025年2月 W50+H マコン
1回戦⚫️R・G・セルバン2-6,3-6
2025年3月 W75 ポルト 優勝
1回戦⚪️M・クワリンスカ3-6,6-2,6-3
2回戦⚪️A・ヴォロシュチュク7-5,6-3
準々決勝⚪️G・M・ズレタ・デ・レアル6-2,6-4
準決勝⚪️A・クーヴェルマンス3-6,6-2,6-1
決勝⚪️H・ダート6-1,6-1

シーズン当初から絶好調。なんと22連勝でITF4大会連続優勝。その後1敗したものの、再び5連勝で5度目の優勝。

最初の28試合で27勝、その間失ったセットはわずかに4。

6-0,6-0のダブルベーグルをつけた試合が2試合。それ以外に2セットで2ゲーム以下しか奪われなかった試合が5試合。まさに「破竹の勢い」を見せているのだ。

ITFレベルの話だけではない。先日のマイアミ・オープンではワイルドカード出場。WTA1000のデビュー戦で世界54位のC・オソリオ(コロンビア)を撃破した。

100位以上、上のランクの選手相手にスコアは7-5,5-7,6-3。WTA1000本戦4大会連続で初戦敗退している伊藤あおいよりも先に、WTA1000初勝利をあげたのだ。

サーブの強化とアグレッシブな攻撃を課題に、成長を遂げたという。伊藤「沼」にハマって自滅した試合が、大きな飛躍へとつながっているとみて間違いないだろう。

マイアミ・オープンの試合を見たが、競った試合展開でも、最後まで攻撃的なサーブ、強力なフォア、バックのストロークを貫いていた。

2回戦でも世界9位、P・バドサ(スペイン)相手に5-7,6-1,6-7(3)の大接戦。

18歳の成長度は、もう昨年までとは別人と言えるかも知れない。

カナダの期待の高さを表すように、先ごろビリー・ジーン・キング・カップ公式でも特集を組まれていた。そこからムボコ本人のコメントを抜粋する。

ビリー・ジーン・キング・カップのチームに選ばれることは、カナダのすべての子供の夢です。とても興奮しています。

私はチームで一番若いので、尊敬し、指導してくれる、以前プレーした他の女の子たちがいます。私たち全員が楽しみ、楽しみ、良いテニスをして、国が決勝に進出できるよう貢献したいと思います。

団体戦だと、出場選手に選ばれないこともありますが、国を代表してプレーしているという事実があります。これはかなり大きなことです。チームのためにプレーしているような気分になるし、それほどプレッシャーも感じないし、プレーも良くなる。やれるのが楽しみです

あの破壊力ある攻撃的なテニスを、言葉通りにのびのびとやられることになっては、日本にとって、かなりの脅威となるだろう。

改めて3カ国の代表メンバーをおさらおしておこう。

選手名をクリックするとWTAのプレーヤーページに遷移できます。世界ランキングは3月31日現在。

日本代表年齢シングルスランクダブルス
ランク
内島 萌夏2353112
伊藤 あおい20104270
柴原 瑛菜2713359
穂積 絵莉3147
青山 修子3755

カナダ代表年齢シングルスランクダブルス
ランク
R・マリーノ
Rebecca Marino
34107234
M・スタクシッチ
Marina Stakusic
20126473
V・ムボコ
Victoria Mboko
18156556
K・クロス
Kayla Cross
20221181
A・アルセノー
Ariana Arseneault
22559129

ルーマニア代表年齢シングルスランクダブルス
ランク
A・トドニ
Anca Todoni
2083291
M・ブルガル
Miriam Bulgaru
26212
G・クラシウン
Georgia Craciun
25371907
I・アマリエイ
Ilinca Amariei
22448383
M・ガエ
MaraGae
191076549

18歳ムボコは昨年末336位だったが、現在156位。180位ものランクアップ。

ルーマニアの20歳エース、A・トドニは3月のWTA125のメガサライ・ホテルズ・オープンで優勝。昨年末の118位から世界ランキング83位にまで上げてきている。

昨年末、Wシリーズが主戦場で126位だった伊藤も、WTA1000で4大会本戦出場を決めるなど飛躍し、現在104位。100位以内突入が見えている。

とはいえ、18~20歳の世代の成長曲線の激しさを考えれば、もはやランキングは、なんの参考にならないと言っていいだろう。

シングルス2本から始まり、ダブルス1本で決着する団体戦。

ルーマニア戦は

S2「柴原か伊藤VSブルガル」

S1「内島VSトドニ」

D「穂積 青山VSクラシウン アマリエイ」

カナダ戦は

S2「伊藤VSムボコ」

S1「内島VSスタクシッチ」

D「穂積 青山VSクロス マリーノ」

と予想するが、日本の杉山愛監督を始め、各国キャプテンがどういうオーダーを組むか。

実際の対戦カードは直前までわからないだろう。どんな形にしろ、国の威信をかけた注目の「新世代」がぶつかり合うことは間違いない。

初代表同士の伊藤対ムボコ、3度目の対決が実現した場合、ムボコの勢いに、伊藤がどう対峙するか、楽しみでならない。

両者の成長曲線の交わりはいかに。

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テニスうどん
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駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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