錦織 トミー・ポール 全豪オープン 2回戦相手 錦織圭VS.トミー・ポール
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錦織圭VS.トミー・ポール

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 錦織圭選手の全豪オープン2回戦の相手が、第12シードのトミー・ポール(米国、27歳)に決まった。地元の大声援を浴びたクリストファー・オコネル(オーストラリア)を、6-2、3-6、6-1、6-7、7-5の4時間の激闘の末、下しての勝ち上がり。ご存じの方も多いと思うが、改めて紹介したい。

 2021年以降トップ50入りして2022年は30位前後をキープ。2023年全豪オープンでグランドスラム初の準決勝進出。米国ではアンディ・ロディック以来となるベスト4の快挙で一気に世界ランクを上げた。以降は15位前後をキープ。シーズンを通してランクの浮き沈みがほぼなく、非常に安定感がある。世界ランクキャリアハイは2025年1月13日の11位。

 トップ10からも多く勝利を上げている。2022年には当時4位アルカラス、2位ナダルにフルセット勝利するなど4勝。2024年にも4位メドベージェフに勝つなど4勝。ほぼトップ10と言っていい実力者だ。

▶トミー・ポールのトップ10からの勝利

相手選手ランクスコア
2020ズブレフ6-3、6-4
2021ルブレフ6-3、3-6、7-5
2022ベレッティーニ4-6、5-1Ret
2022ズブレフ6-2、4ー6、7-6
2022アルカラス6-7、7-6、6-3
2022ナダル3-6、7-6、6-1
2023フリッツ6-3、6-7、7-6
2023アルカラス6-3、4-6、6-3
2024ルード6-2、1-6、6-3
2024メドベージェフ6-1、6-4
2024フルカチュ7-5、3-6、6-3
2024ディミトロフ106-4、6-3

 錦織とは2017年8月のワシントン・シティーオープンの準々決勝で1度だけ対戦。この時は錦織が3ー6、7ー6(10ー8)、6ー4で勝利している。第2セット、ゲームカウント3ー5のピンチでマッチポイントを握られながらも逆転。タイブレーク10ー8を制す超激闘だった。

 この時、錦織は世界9位に対して、20歳のポールはまだ100位外。ワイルドカードで出場し、1回戦でルード、2回戦でプイユ、3回戦でジレ・ミュラーと次々と格上を撃破。ATP500レベルで初めて8強に進出した時だった。

 すさまじいグランドストロークの打ち合い。特に錦織のスピン系に対してフラット系の両手バックのハイレベルな攻防は、見応え十分だった。当時のスタッツを見るとトータルポイント115の錦織に対してポール119。ポイント数で下回りながら、キャリアの差で錦織がなんとか試合をものにしたハラハラドキドキの1戦だった。

 今の錦織が当時と変わらないレベルにあるとすれば、コートを縦横無尽に使った、最高に面白いマッチが見られるはずだ。前回対戦から8年たった今、ポールは当時の錦織とほぼ同年齢になった。35歳の錦織が、世界のどの位置にあるのかを感じられる、1戦にもなる。

 

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テニスうどん
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駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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