伊藤あおい 連敗7でストップ


2カ月半ぶり勝利
世界108位の伊藤あおい(21歳)がハードコートシーズン1勝を挙げた。7月8日、W50コロイオス・セイシャル1回戦に臨み、地元ワイルドカードで出場の18歳、世界1427位のマチルデ・ド・カント・パレイラ(ポルトガル)を6-1,6-1で下した。
クレーコートシーズンに苦しみ、4月25日の安藤証券オープン準々決勝を最後に、白星から見放されていたが、2カ月半ぶりの勝利を味わった。
続いていたプロ入りワーストの連敗も「7」でストップした。
伊藤あおい 連敗脱出 | |||
大会 相手 | サーフェス | 勝敗 | スコア |
7/7 コロイオス1回戦 M・D・C・パレイラ | ハード | ⚪️ | 6-1,6-1 |
6/30 ウィンブルドン1回戦 K・ラヒモワ | 芝 | ⚫️ | 7-5,3-6,2-6 |
6/17 サグレブ1回戦 D・ヤクポヴィッチ | クレー | ⚫️ | 6-4,4-6,6-7(7) |
6/9 バレンシア1回戦 A・ゲーリングス | クレー | ⚫️ | 6-7(2),6-3,2-6 |
5/20 全仏予選1回戦 P・マルチンコ | クレー | ⚫️ | 5-7,2-6 |
5/12 クラランス1回戦 S・カルタル | クレー | ⚫️ | 2-6,6-3,3-6 |
4/30 岐阜1回戦 R・カブレラ | ハード | ⚫️ | 4-6,6-3,3-6 |
4/26 安藤証券準決勝 柴原瑛菜 | ハード | ⚫️ | 3-6,6-4,6-7(4) |
4/25 安藤証券準々決勝 H・ワトソン | ハード | ⚪️ | 6-3,6-3 |
1ゲーム4ダブルフォルトから圧勝
第1セット、第1ゲーム。
自らのサービスから始まった試合は、いきなり4ダブルフォルトから始まった。
ファーストポイントをダブルフォルト。その後、3ポイントを連取したが、そこから3連続ダブルフォルト。デュースに追いつかれ、最初のゲームを落とす波乱含みの展開だった。
しかし、先週ウィンブルドン本戦を経験したばかりの伊藤は、顔色一つ変えなかった。
続く第2ゲームをデュースの末、ブレークに成功。ここまで両者ポイント数は10-10。どうなることかと思われた不安のプレーは、ここまでだった。
その後は、この第3ゲームから第6ゲームまで、2つのダブルフォルトを犯しながらも、ポイント数は21‐7の圧勝。
第2セットも1キープを許した以外、付け入るスキを与えず6-1。両者のポイント数は25‐9。
両者のポイント推移 | ||
伊藤 | パレイラ | |
第1S1-1まで | 10 | 10 |
6-1まで | 21 | 7 |
第1S | 31 | 17 |
第2S | 25 | 9 |
マッチ通算 | 56 | 26 |
終わってみれば、トータルポイントは56‐26。
30ポイントもの差を付ける圧倒劇。
試合時間はわずか50分だった。
18本連続ファーストサーブイン
伊藤のフォアスラ、バックのハイテンポな強打に、相手は全く対応できていなかった。正直、大きなレベルの差があった。手放しで喜べるような勝利ではなかったが、確かな内容もあった。
第1セットでは6ダブルフォルト。ファーストサービスの確率は55.6%。
しかし第2セットは0ダブルフォルト、ファーストサービスの確率は100%。
いつもの7割程度の力で、
14本すべてのサーブがファーストインだった。
出だしの悪さを修正するように、
第1セットの第7ゲーム途中から数えると18本連続ファーストサーブを入れ続けた。
まるで息をするかのように自然体でサービスをリズムよく刻む、伊藤の「脱力系」テニスの真骨頂だった。
ランクアップへ上位進出を
第1シードで臨む今大会。来週以降も上位シードで、WTA125のポルト、W100のエバンズビルと参戦する予定だ。
得意のハードコートシーズン再来。さらなるランキングアップを狙うためにも、上位進出が望まれる大会が続く。
2カ月半ぶり勝利を足がかりに、さらに調子を上げていく。
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