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伊藤あおいの試合予定と結果は

伊藤あおいシンシナティも予選突破

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世界110位の伊藤あおい(21歳)が8月6日、WTA1000シンシナティ・オープンの予選2回戦に臨み、世界102位のダルマ・ガルフィ(26歳=ハンガリー)に勝利。本戦入りを決めた。

スコアは6-3,6-4。雨中断をはさみながら、試合時間1時間15分の戦いを制した。

これでWTA1000大会すべて予選から6大会に出場し、5大会で予選突破。

予選勝敗は10勝1敗と見事な安定感を見せている。

WTA1000 カタール・トータルエナジー・オープン 2月10日~2月16日
回戦対戦相手Rスコア
予選1回戦⚪️A・ボンダール[16]944-6,6-3,6-3
予選2回戦⚪️V・グラチェワ[8]706-2,6-4
1回戦⚫️J・オスタペンコ372-6,1-6
WTA1000 ドバイ・デュティーフリー選手権 2月16日~2月22日
回戦対戦相手Rスコア
予選1回戦⚪️T・タウンゼント[15]836-3,6-4
予選2回戦⚪️A・クルーガー[1]407-5,6-2
1回戦⚫️B・ベンチッチ650-6,2-6
WTA1000 BNPパリバ・オープン 3月3日~3月16日
回戦対戦相手Rスコア
予選1回戦⚪️D・スニガー1276-4,1-6,4-6
予選2回戦⚫️M・イングリス1346-7(4),5-7
WTA1000 マイアミ・オープン 3月17日~3月30日
回戦対戦相手Rスコア
予選1回戦⚪️K・エフレモア7436-2,6-3
予選2回戦⚪️E・リス[5]784-6,6-4,6-2
1回戦⚫️L・デイビス2294-6,6-3,4-6
WTA1000 ナショナルバンク・オープン 7月27日~8月7日
回戦対戦相手Rスコア
予選⚪️A・サスノビッチ1256-4,5-7,6-0
1回戦⚪️K・ヴォリネッツ1086-2,2-6,6-2
2回戦⚪️J・パオリーニ92-6,7-5,7-6(5)
3回戦⚫️J・B・マネイロ516-4,5-7,3-6
WTA1000 シンシナティ・オープン 8月7日~8月18日
回戦対戦相手Rスコア
予選1回戦⚪️A・クルニッチ3544-6,6-4,6-2
予選2回戦⚪️D・ガルフィ[12]1026-3,6-4
1回戦E・ルーセ58

予選第17シードの伊藤に対して、ガルフィは第12シード。キャリアハイ79位という「難敵」をキッチリと料理した。

ガルフィは7月15日、ハンブルグオープン1回戦で、伊藤が今大会予選1回戦で競り勝った、アレクサンドラ・クルニッチ(32歳=セルビア)に6-4,6-1でアッサリと勝利していた。

厳しい戦いになると予想されたが、そんなことはなかった。

伊藤は序盤からサービスが絶好調だった。

第1セットは1ブレークを許しただけで、2ブレークし6-3。

ファーストサービスのイン確率は85.7%。ファースト時のポイント獲得率は62.5%。

第2セットは第2ゲーム40-15で雨のため中断。

再開後、キッチリと自らのサーブをキープした次の相手サービスゲーム。3度のブレークポイントをモノにできない展開が続いた。

だが、最後は鮮やかなバックのダウンザラインジャックナイフで決めきってブレーク。

再び3-1とリードした。

第6ゲームでブレークされるが、第7ゲームでブレークバック。結局、第1セット同様、1ブレークを許しただけで、2ブレークし6-4。

誰もが緊張する5-4、最後のサービスゲームはラブゲームキープ。

ラストポイントは、狙いすましたフォアのストレート強打から鮮やかなバックドライブボレーだった。

ファーストサービスのイン確率は63.3%。ファースト時のポイント獲得率は73.7%。

確率は若干落ちたが、逆にファーストポイントウォンを上げた。

マッチ通算で見ても、ファーストサービスのイン確率は74.1%。ファースト時のポイント獲得率は67.4%と、非常に安定していた。

両者のサーススタッツ ※PW=ポイントウォン
伊藤1st確率ガルフィ
85.7%
(24/28)
第1S66.7%
(18/27)
63.3%
(19/30)
第2S61.1%
(22/36)
74.1%
(43/58)
マッチ63.5%
(40/63)
伊藤1stPWガルフィ
62.5%
(15/24)
第1S61.1%
(11/18)
73.7%
(14/19)
第2S59.1%
(13/22)
67.4%
(29/43)
マッチ60.0%
(24/40)
伊藤2ndPWガルフィ
75%
(3/4)
第1S22.2%
(2/9)
45.5%
(5/11)
第2S42.9%
(6/14)
53.3%
(8/15)
マッチ34.8%
(8/23)

15度のブレークポイント中11度もセーブされるなど、相手の強烈なサーブには苦しめられた。

だが自分のサービスゲームが順調な分、落ち着いてプレーできていたのだろう。

快進撃前の連敗中には16ゲーム連続サービスキープ失敗と、強烈な相手の深いリターンに対応できない状況が続いた。

だが、今は相手のリターンを自陣のサービスライン付近に落とさせ、自分の形で3球目攻撃を始められている。

これなら起点となるフォアスラなどで、相手の嫌なところにボールを送り、ジックリと相手を「沼」にハメることができる。

仮に相手がナイスリターンをしても、反応は素早くなった。エースこそ少ないが要所で決まる、ライン際のナイスサーブも春先の勢いを取り戻した。

これなら、この日のようにストロークにミスの多い相手なら、危なげなく試合を運ぶことができる。

7月26日のナショナルバンク・オープン予選から

これで5勝1敗と白星を積み上げた。

今シーズンの通算成績は24勝19敗になった。

大会カテゴリー別に見ると、ITFでは7勝5敗、WTA125では5勝3敗。

そしてWTA250、500、1000、グランドスラムのツアーレベルでも、12勝11敗と、ついに勝ち越して、白星が先行した。

予選を含めているが、本格ツアー参戦1年目でこの成績は立派と言っていいだろう。

伊藤あおい今シーズンカテゴリー別勝敗
勝率
通算2419.558
ITF.583
WTA1714.548
WTA125.625
WTA250以上1211.522
WTA500以下予選.000
WTA1000予選101.909
GSM予選.000
WTA250本戦.000
WTA1000本戦.250
GSM本戦.000
※GSM=グランドスラム

この2大会、強打の相手に打ち負ける様子がなくなった。

もう慣れたとするのは、言い過ぎだろうが、当初のように、

初めて見る威力あるボールにたじろぐようなことはなく、十分に対処できる自信を得たのは確かだろう。

先週のナショナルバンク・オープン、世界9位のジャスミン・パオリーニ(29歳=イタリア)に勝利後の様子をWTA公式インスタも、実にカッコいい動画にするほど。

シンシナティ本戦でも、米国ファンの注目を浴びるのは間違いない。

あとは、ここまで2勝6敗というWTAツアーの本戦レベルで、どう白星を積み上げていくか。

取り組んでいるのだろう、フォアスピンの強打の精度も上がってきた。得意なバックのダウンザラインはパオリーニを始めとするトップ選手にも十分過ぎるほど効きまくっている。

まもなく発表される最新ランキングも本戦ストレートインの領域に達しており、

もう本戦で勝っていくための、次のステップアップの段階へ、入っていると言っていいだろう。

メーンドロー1回戦の相手は、世界58位のエレナ・ガブリエラ・ルーセ(27歳=ルーマニア)に決まった。キャリアハイは2022年5月の51位。2021年7月、WTA250ハングルブ・オープンの覇者で、今シーズンも6月のWTA250スヘルトーヘンボスで決勝に進出している。

ダブルスも非常にうまく、2023年全豪、2024年全仏オープンのセミファイナリストでもある。

先日のナショナルバンクオープンでは、世界33位のエマ・ラドゥカヌ(22歳=イギリス)相手に1回戦敗退。同大会3回戦まで進んだ伊藤との対決は今回どうなるか。

勝てば2回戦には1回戦免除の第27シードで世界30位のアナスタシア・パヴリュチェンコワ(34歳)が待ち受ける。

本戦で勝利を上げていくには、越えなければならない、新たな「壁」だ。

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テニスうどん
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駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
WOWOW、U-NEXT、ATP、WTAの配信も利用させていただいています。
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