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伊藤あおいの試合予定と結果は

伊藤あおいが次に狙う記録5選

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伊藤あおい(21歳)が初めてWTAツアーに本格参戦した2025年シーズンの主要大会が、ほぼ終了した。

出場予定だった10月の木下グループジャパンオープン女子の欠場が決まった。9月22日に日本テニス協会から「ケガのため欠場」と発表があった。

翌週開催の東レ パン パシフィックオープンのエントリーリスト、ワイルドカードも9月25日に発表されたが、伊藤の名前はなかった。

残念ながら今シーズンの国内ツアー出場は消えた。

8月22日の全米オープン予選を最後に試合に出ていない状況が続いている。

10月下旬に中国、インドで250大会が3大会があるが、出場の可能性は薄いだろう。

11、12月の国内ITF大会に調整出場する可能性はわずかながらあるかもしれないが、無理は禁物。まずは故障を完治させることが先決だろう。

2026年シーズンに向けて、目標となる数字を5つ挙げていくことにしよう。

2025年は4つのグランドスラム全大会に出場。

だが本戦出場は1度で1回戦敗退。

2026年の大きな目標の1つが「グランドスラム初勝利」だ。

  • 全豪オープン=予選1回戦
  • 全仏オープン=予選1回戦
  • ウィンブルドン=1回戦(繰り上がりでメインドローダイレクトイン)
  • 全米オープン=予選3回戦

2025年を振り返る。

グランドスラムデビューとなった全豪オープンでは石井さやかにストレートで敗戦。

続く全仏オープンでもペトラ・マルチンコ(クロアチア)にストレート負け。

ウィンブルドンでは、当時世界ランキング100位で、メインドローへのエントリーリスト待機1番手だった伊藤は、欠場者が出て繰り上がり。本戦1回戦からの登場となった。カミラ・ラヒモワを相手に7-5,3-6,2-6で惜しくも敗れた。

全米オープンでは予選1回戦でアンナ・レナ・フリードサム(ドイツ)に6-4,5-7,6-3でフルセット勝利。予選とはいえグランドスラム4度目の挑戦で1勝。続く予選2回戦もフルセットで勝利したが、予選決勝となる3回戦は疲労もあり、ジャニス・ティエン(インドネシア)に1-6,2-6で敗れた。

念願のグランドスラム本戦1勝へ。

圧倒的に伊藤の勝率が高い、ハードコートがサーフェスの大会、全豪、全米オープンが最も可能性が高いと言えそうだ。

ITFでは4つのタイトル、WTA125では今シーズン初戦のキャンベラ国際で初優勝した伊藤だが、WTAツアーでの上位進出は2024年の木下グループジャパンオープンの準決勝進出が、キャリア最高の成績だ。

2026年は「ツアー初優勝」を狙うシーズンでもある。

  • 2024年WTA250 木下オープン=ベスト4
  • 2025年WTA1000 モントリオール=ベスト32
  • 2025年WTA1000 シンシナティ=ベスト32

2024年は自身初のWTAツアー出場となった10月の木下オープンでは予選から5連勝の快進撃。1回戦では元世界4位のソフィア・ケニン(アメリカ)をフルセットで撃破。2回戦では当時世界50位で第8シードのエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)を破る金星を挙げ、一躍、その名を知られることになった。

2025年は7月から8月にかけてのWTA1000の北米シリーズで大活躍。

ナショナルバンク・オープン(モントリオール)では2回戦で、世界9位で第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)を2-6,7-5,7-6(5)で破る大金星。世界中で話題となった。

続くシンシナティ・オープンでも1回戦で世界66位、2回戦で33位と次々と上位勢をなぎ倒し、2大会連続3回戦に進出した。

自身初出場での進撃、グランドスラムの次にグレードの高いWTA1000と、いずれも大舞台での活躍が目立つ。

特に2025年はWTA1000の予選6大会に出場して5大会突破と見事な勝ち上がりだった。

WTA1000優勝は本戦から7度勝ち抜く必要がある長丁場だが、予選を免除されるランキングが見えてきているだけにチャンスはある。

海外遠征が苦手というだけに、国内大会のWTA250木下ジャパンオープン(大阪・靭)、WTA500東レ・パンパシフィック(東京・有明)でも、ぜひとも優勝を狙ってほしい。

夏場以降も元気にコートに立てる、シーズン通して戦い抜くスタミナを、身につけられているかどうかが、カギになりそうだ。

伊藤のランキングが急上昇したシーズンでもあった。

5月5日付けで初めて100位にランクイン。8月4日付けで94位。

そして北米スイングの活躍で8月18日にはキャリア最高の82位をマークした。

  • 2022年最高ランク=683位、最終724位
  • 2023年最高ランク=379位、最終417位
  • 2024年最高ランク=126位、最終157位
  • 2025年最高ランク=82位(9月末時点)

最新9月22日のランクは84位だ。

50位以内の選手には100位以内とはまた一味違う強さがあると言われる。

長期離脱で今後、ランキングは落ちていくだろうが、

世界50位内の壁突破は来シーズンの大きな目標になるだろう。

伊藤のキャリア通算勝敗は2025年9月末時点で178勝91敗。

これはITF、WTAを含んだものだ。

200勝まで残り22勝。

2025年はここまで28勝だから、2026年シーズン中の到達は十分射程圏だ。

  • 2018年=0勝2敗
  • 2021年=7勝3敗
  • 2022年=26勝11敗
  • 2023年=50勝29敗
  • 2024年=67勝25敗
  • 2025年=28勝21敗

グレードの内訳は次の通り。

WTAツアーの本戦は7勝9敗。

10勝まであと3勝に迫っている。

  • WTA本戦=7勝9敗
  • WTA予選=14勝6敗
  • WTA125=5勝3敗
  • ITF本戦=112勝65敗
  • ITF予選=40勝8敗

WTA125以上で26勝18敗と大きく勝ち越しているのは、十分にツアーレベルで戦っていける証拠と言えるだろう。

「一番のモチベーションは賞金」と公言する伊藤にとって

賞金100万ドル突破は、大きな目標となるだろう。

年度別の獲得賞金を見ると、順調に推移。2025年シーズンは、38万ドル超、5800万円以上(9月末現在)を稼ぎ出した。

  • 2018年=0ドル(0円)
  • 2021年=147ドル(2万2000円)
  • 2022年=6,164ドル(92万2000円)
  • 2023年=25,316ドル(378万9000円)
  • 2024年=82,358ドル(1232万8000円)
  • 2025年=388,211ドル(5811万3000円)
  • キャリア通算=502,197ドル(7517万6000円)

キャリア通算は約50万ドルだから、その75%以上を今シーズンに積み上げた訳だ。

ランキングが上がり、本戦ダイレクトインのチャンスも広がっているだけに、2025年並みの活躍を見せれば、通算100万ドル突破、すなわち1億5000万円獲得も一気に現実味を帯びてくる。

復帰時期について考えてみよう。

仮に伊藤が6カ月間(26週以上)、試合に出ていない状況になると、プロテクトランキングでの救済措置を受けることができる。

「SR(Special Ranking)」とも呼ばれ、長期離脱した選手に無理のない復帰を可能にするため、故障した時点のランキングが保護される制度。ATPの場合は負傷後3カ月の順位を平均するが、WTAの場合は負傷時のランクを固定する。

WTAは半年欠場の場合、最大8大会分(WTA1000は最大5大会、グランドスラムは最大2大会)、復帰後52週間にわたって、そのランクを使うことができる。

この制度を用いた場合、伊藤は80位台のランクが採用され、グランドスラムにダイレクトインできる順位になる。しかし、26週後だと2月末。

それだと2026年1月21日~2月1日開催の全豪オープンには間に合わない。

思い切って休むか、できる限り早期復帰を目指すか、判断が難しいところだろう。

それでも、「ITO MANIA」という言葉が生まれるなど、もはや日本のみならず、世界中のファンが「Aoi Ito」の復活を待ち望んでいる。

何より判断の基準はケガの程度だが、できることなら、なるべく早く、万全な状態でのプレーを見たい。

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テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
WOWOW、U-NEXT、ATP、WTAの配信も利用させていただいています。
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