初代表 伊藤あおいVS若きカナダ

伊藤あおい初選出
日本女子テニス代表が4月11~13日にかけて東京・有明コロシアムで行われる「ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)に臨む。日本からは注目の伊藤あおい選手が初代表に選出された。3月12日に杉山愛監督が「頭の良いスマートな選手」「チームのちからになってくれると思う」とのコメントを発表した。
日本代表 | 年齢 | シングルスランク | ダブルス ランク |
内島 萌夏 | 23 | 52 | 109 |
伊藤 あおい | 20 | 112 | 249 |
柴原 瑛菜 | 27 | 134 | 52 |
穂積 絵莉 | 31 | ー | 47 |
青山 修子 | 37 | ー | 53 |
ランキングは3月3日時点
カナダ、ルーマニアとの総当り戦を戦い、1位国のみが、2025年11月のファイナルに進出できる。12日(土)にルーマニアを倒すことが大前提だが、ルーマニアは2024年のファイナルで日本が勝利している相手。最大の問題は、13日(日)に当たる2023年優勝国、世界ランク2位のカナダに、どう立ち向かうのかという点だった。
前回の解説↓

カナダの単複エース外れる
しかし、3月14日、カナダ代表の驚きのメンバーが発表された。
理由は明かされてないが、2023年優勝時からの絶対的エース、L・フェルナンデスと、ダブルス4位、G・ドンブロフスキが、メンバーから外れた。
シングルス要員は20歳、M・スタクシッチを筆頭に、18歳のV・ムボコ、19歳のK・クロスという若手で固めてきたのだ。
ダブルス要員と見られるアルセノーと合わせ、後者3人が初招集となった。
カナダ代表 | 年齢 | シングルスランク | ダブルス ランク |
L・フェルナンデス | 22 | 27 | 30 |
R・マリーノ Rebecca Marino | 34 | 108 | 221 |
M・スタクシッチ Marina Stakusic | 20 | 129 | 453 |
V・ムボコ Victoria Mboko | 18 | 188 | 540 |
K・クロス Kayla Cross | 19 | 250 | 177 |
A・アルセノー Ariana Arseneault | 22 | 598 | 131 |
G・ドンブロフスキ | 33 | ー | 4 |
太字は昨年メンバー |
▶「International Tennis Federation」公式動画より
2023年BJK杯ファイナル決勝でイタリアを破り、カナダの初優勝を決めたフェルナンデス。2021年全米オープンのファイナリストは今回はこのまま不在か。
カナダ戦どう戦う
今後、追加招集や入れ替えがあるのかは不明だが、日本にとっては、カナダの絶対的エース攻略が最大のカギとなると思われていただけに、かなり戦い方が変わってくるだろう。
フェルナンデスのビリー・ジーン・キング・カップでは過去16勝4敗。2023年優勝の際は8勝0敗と無敵だった。
想定されていたシングルス1位対決、内島とフェルナンデスはITF、WTAで1度ずつ過去2度対戦があり0勝2敗。パートナーはそれぞれ違うが、ドンブロフスキ絡みのダブルスも、青山組は7勝13敗と分が悪かったが、それらのデータはイッキに無関係となった。
エースはスタクシッチ
カナダの最上位ランク者、108位のマリーノは34歳。2011年に自己最高38位をマークしたが、2013年2月から一旦テニス界から離れ、2018年に復帰した異色の経歴を持つベテラン。2021年以降、すべてのBJK杯に出場しているが、戦績は7勝10敗と決して高くない。どちらかといえば、チームを束ねる精神的支柱の意味合いが強いのではないか。
実質エースで最も脅威となるのは、20歳のスタクシッチだろう。世界ランクは129位ながら、優勝した2023年のビリー・ジーン・キング・カップのファイナルで大ブレーク。18歳での大抜擢に応え、1回戦のスペイン戦でシングルス第1試合に起用されて勝利。その後もすべてランク上位の選手から計3勝をあげた。カナダ期待の新星だ。
柴原はスタクシッチと対戦経験
日本のシングルス要員と見られる、内島、伊藤、柴原の中で、そのスタクシッチと対戦経験のあるのは、柴原だけ。
2014年10月、大阪で行われた木下ジャパンオープンの予選2回戦で対戦。スコアは柴原から2-6,7-6(2),7-6(7)。ファイナルセットタイブレークは9-7で決着した。トータルポイント127対127という、まさにどちらに転んでもおかしくない超激戦だった。
伊藤対ムボコ2連勝
残りは、すべて未知との戦いになるかと思っていたが、過去一つだけ今回のカナダメンバーと対戦している選手がいた。それが伊藤あおいだ。
V・ムボコと2024年に2度対決している。1度目は11月の高崎国際1回戦で6-3,6-2の勝利、2度目はその直後の大会、横浜慶應チャレンジャー2回戦で6-1,6-3の勝利。立て続けての完勝だった。
高崎では強風の中、ほとんどのウイナーをネットで取る展開。横浜では高崎でも効いていたバックの逆クロスに、フォアスラを普段以上に多く織り交ぜ、フォアスピンアングルとのコンビネーションで、完全に相手を自滅させた。サーブとフォアのパワーショットが武器の相手を戦術面で圧倒していた。

両者はシングルス2番手として今回のビリー・ジーン・キング・カップで対戦する可能性は十分ある。試合順序はナンバー2、ナンバー1シングルスからダブルス。第1試合で伊藤が勝利すれば、イッキに日本に流れを呼び寄せることも可能だ。
対戦が実現しなくても、「沼」にハメた攻略方法を日本チームにもたらすことは、大きなアドバンテージになるだろう。
伊藤あおい日本代表デビューへ最新情報はこちら↓

合わせてルーマニア代表も発表されている。昨年のメンバー5人中4人が外れ、こちらも若手の比較的下位の世界ランクの選手たち。
ルーマニア代表 | 年齢 | シングルスランク | ダブルス ランク |
I・カメリア・ベグ | 34 | 74 | 626 |
J・クリスティアン | 26 | 79 | 119 |
E・ガブリエラ・ルース | 27 | 104 | 50 |
A・トドニ Anca Todoni | 20 | 105 | 289 |
M・ブルガル Miriam Bulgaru | 26 | 211 | 1646 |
G・クラシウン Georgia Craciun | 25 | 367 | 996 |
I・アマリエイ Ilinca Amariei | 22 | 385 | 455 |
A・ボグダン | 32 | 158 | 850 |
M・ニクレスク | 37 | ー | 36 |
太字は昨年メンバー |
カナダ、ルーマニアとも日本よりランク上位国で決して油断はできないが、当初の想定とは違って、日本のメンバーの方がむしろランキング上位者が集まった。
ホームの地の利を加えて、ファイナル進出を決める期待がイッキに高まっている。
日時詳細 | ||
月日(曜日) | 対戦 | 開始予定 |
4月11日(金) | ルーマニア 対 カナダ[1] | 13:00~ |
4月12日(土) | 日本 対 ルーマニア | 13:00~ |
4月13日(日) | 日本 対 カナダ[1] | 11:00~ |
いずれの日もシングルス2試合、ダブルス1試合予定、[ ]はシード順 |
チケット販売は3月8日(土)から先行販売、一般販売は22日(土)から。


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