錦織圭とデビスカップ

~松岡修造の勝利数に挑戦~
松岡修造の勝利数に挑戦
錦織が1月31日、2月1日の両日行われるデビスカップ2025、イギリス戦(兵庫・ブルボンビーンズドーム)に参戦する。出場するかは未定で、直前までオーダー変更は可能なため、見られるか見られないかは、確定しそうにない。団体戦の雰囲気が好きという錦織なだけに、展開次第ではシングルスの出場も十分ありうる。チケットを持つファンは、間近でプレーを見られるかもしれない、とドキドキの心境で待つことになるのは間違いないだろう。日本代表として錦織が出場した場合にかかる記録、過去の戦績について調べてみた。
日本のデビスカップ通算勝利数上位と勝率
順 | 選手名 | 勝利数 | 敗戦数 | 勝率 | デビュー年 | プレー 年数 |
1 | 鈴木 貴男 | 41 | 23 | .641 | 1995 | 15 |
2 | 福井 烈 | 28 | 14 | .667 | 1978 | 9 |
2 | 渡辺 康二 | 28 | 16 | .636 | 1963 | 8 |
4 | 添田 豪 | 26 | 13 | .667 | 2005 | 13 |
5 | 本村 剛一 | 24 | 17 | .585 | 1993 | 12 |
6 | 松岡 修造 | 23 | 13 | .639 | 1987 | 10 |
7 | 錦織 圭 | 21 | 3 | .875 | 2008 | 9 |
8 | 坂井 利郎 | 20 | 17 | .541 | 1968 | 7 |
8 | 神和住 純 | 20 | 16 | .556 | 1968 | 12 |
10 | 石黒 修 | 19 | 19 | .500 | 1958 | 8 |
師匠・松岡修造の記録を次々と塗り替えてきた錦織だが、日本代表としての勝利数は、まだ届いていない。時代や錦織のツアーフル参戦を考慮すれば、単純には比べられないが、数字上は2勝差。今回、錦織がシングルス2試合に出場し2勝すれば並び、歴代6位タイに浮上する。
坂井利郎、神和住純の往年の日本のレジェンドは、すでに勝利数で超えている。石黒修は俳優・石黒賢のお父さん。
何と言っても突出しているのは錦織の勝率の高さ。シングルス18勝3敗、ダブルス3勝0敗、通算21勝3敗で、勝率8割7分5厘。24戦して負けたのは、2016年のA・マリー(英国)、2012年のI・カルロビッチ(クロアチア)、2008年のR・ボパンナ(インド)だけ。錦織のデビュー戦はそのボパンナ相手の敗戦からだった。また今回、錦織にとっては、兵庫・ブルボンビーンズドームでの1戦となれば、2012年カルロビッチ戦敗戦の雪辱戦、イギリス戦となれば、2016年に敗れた際の雪辱戦にもなる。
以下、振り返りの意味で、錦織のデビスカップ全24戦を、さかのぼってみる。
錦織のデビスカップ出場全試合
2024年9月14ー15日 ワールドグループ1回戦 (東京・有明)
日本◯3ー1コロンビア
錦織がデビスカップのメンバーに選出されたのは、2020年3月以来、4年半ぶり。出場は8年ぶりとなったが、復帰戦でメヒアに快勝した。第1試合で西岡が、第2試合で錦織が、ともにストレートで勝利し、王手をかけた。綿貫&望月組が敗れたが、第4試合で西岡がメヒアを7ー5、6ー4で下し、日本が3勝1敗で勝利。第5試合予定の錦織の試合は打ち切られた。

2016年9月16ー18日 ワールドグループプレーオフ (大阪・靭)
日本◯5ー0ウクライナ
錦織は参戦したが、ダブルスにしか出場せず、日本は層の厚さを見せつけた。初日からダニエル太郎、西岡と連勝。続くダブルスでは錦織が1つ年上の杉田と初めてペアを組んで登場。ストレートで圧勝して、最終日を待たずに日本の勝利を確定させた。ダニエル太郎と西岡が第4、5試合も制して5ー0。失セットは1セットだけで、ワールドグループ残留を決めた。

▶錦織&杉田対スミノルフ&カレニチェンコ ITF公式さまの動画です
2016年3月4ー6日 ワールドグループ1回戦 (イギリス)
日本●1ー3イギリス
2015年の優勝国であるイギリスを追い詰めた。世界6位の錦織と同2位マレーとの激闘は4時間54分の激闘、特に第2セットタイブレーク6ー8のハイレベルな攻防は語り草。第1日はダニエル太郎がマレーにストレートで敗れたが、錦織がエバンスにストレート勝利。ダブルスでマレー兄弟に西岡&内山組が挑んだが6ー3、6-2、6-4で敗戦。1勝2敗で第4試合の錦織に託す。マレーとのエース対決は2セットダウンとなったが、錦織が驚異的な粘り。最後は敗れたが、敵地で伝説的な1戦を演じた。


▶A・マレー対錦織 ITF公式さまの動画です、タイブレークとダイジェスト
2015年9月18ー20日 ワールドグループプレーオフ (コロンビア)
日本◯3ー2コロンビア
日本が逆転で勝ち、3年連続ワールドグループ残留を決めた。敵地のレッドクレーで錦織はまたも2勝の貢献。第1試合はダニエル太郎がフルセットの末、ヒラルドに敗れる。第2試合の錦織はストレートで勝ち1勝1敗のタイに。ダブルスは西岡&内山組が落とし苦しい展開に。だが第4試合で錦織がヒラルドを倒し、踏ん張る。勝敗を決する最後の試合は、ダニエル太郎が7ー6、6ー3、6ー2で制した。


2015年3月6ー8日 ワールドグループ1回戦 (カナダ)
日本●2ー3カナダ
強豪を相手に当時世界4位の錦織が2勝をあげて存在感を示した。伊藤竜馬がラオニッチに敗れたが、錦織がポスピシルを退け1勝1敗。続いて添田&内山組がネスター&ポスピシル組にフルセットの惜敗。それでも錦織は第4試合で当時、世界6位のラオニッチを3時間5分の激闘の末、倒した。第5試合にもつこれんだが、添田がポスピシルにストレート負けした。カナダに1年前の雪辱を許し、プレーオフに回ることとなった。


▶錦織対ラオニッチ ITF公式さまの動画です
2014年1月31ー2月2日 ワールドグループ1回戦 (東京・有明)
日本◯4ー1カナダ
ラオニッチとポスピシルを故障で欠いたカナダから日本が歴史的勝利をあげた。錦織が第1試合でポランスキーに快勝。添田がダンチェビッチに敗れ1勝1敗となったが、錦織が内山と組んだダブルスでも勝利。第4試合6-2、1ー0とリードした時点で、腹筋を痛めたダンチェビッチが途中棄権を申し入れた。これにより錦織1人で3勝、日本の世界8強入りが決まった。



▶錦織対ダンチェビッチ ITF公式さまの動画です
2013年9月13ー15日 ワールドグループプレーオフ (東京・有明)
日本◯3ー2コロンビア
錦織が第1試合でストレート勝ち。第2試合で添田がファイナルセットの末、敗れる。杉田&伊藤竜馬組のダブルスも落とし、あとがない状況になったが、錦織が第4試合も勝利し2勝2敗のタイに戻す。最後は添田がファラをセットカウント3-1で制して日本の勝利が決まった。アジア・オセアニアゾーン1部から、再びワールドグループ復帰を決めた。


2012年9月14ー16日 ワールドグループプレーオフ (東京・有明)
日本●2ー3イスラエル
錦織が4時間31分の逆転劇で意地を見せた。本来なら第2試合に登場予定だったが、全米オープンで肩を痛め初日は出場せず。添田が勝ち、伊藤竜馬が敗れ1勝1敗で2日目のダブルスへ。ここも杉田&伊藤竜馬組が落とし、日本は王手をかけられた。第4試合で錦織がセットカウント1ー2から逆転しタイに戻したが、最後は添田が敗れた。日本はアジア・オセアニアゾーン1部に降格となった。

2012年2月10ー12日 ワールドグループ1回戦 (兵庫・ブルボン)
日本●2ー3クロアチア
当時、33歳だったカルロビッチの高速サーブに日本は敗れた。初日の第1試合で添田がドディグをフルセットの末、退けたが、第2試合で錦織はカルロビッチにストレート負け。2日目のダブルスも、カルロビッチ&ドディグ組に杉田&伊藤竜馬組が敗れ2敗目を喫した。3日目に錦織がドディグを倒し2勝2敗としたが、第5試合で添田がカルロビッチの前に6ー7、4-6、1-6とストレートで敗退。


2011年9月16ー18日 ワールドグループプレーオフ (東京・有明)
日本◯4ー1インド
過去日本はインドと21回対戦し、3勝18敗と大きく負け越していたが、その壁を錦織の力もあって、あっさり超えた。初日、杉田と錦織がシングルスを連勝。ダブルスは伊藤竜馬&杉田組が落とし2勝1敗で3日目へ。錦織が相手エースのデバーマンと勝敗を決する戦いに向かうはずだったが、相手が初日の杉田戦で肩を痛めたとの理由で、メンバー変更。錦織はその相手、バーダンをストレートで退けた。日本の勝利を決めるとともに1985年以来、27年ぶりのワールドグループ復帰が決まった。


2011年7月8ー11日 グループI準決勝 (兵庫・ブルボン)
日本◯4ー1ウズベキスタン
第1試合が伊藤竜馬がストレートで敗れた日本だったが、第2試合に錦織を投入。これに勝利し1勝1敗で初日を終えた。2日目のダブルスを錦織&添田組が7ー5、7-6、7-5で勝利。3日目の第4試合で錦織がイスミントンを倒し、勝利が決まった。錦織は3勝を挙げる活躍で日本の2007年以来となるワールドグループプレーオフ進出に大きく貢献した。



2009年3月6ー8日 グループI準々決勝 (大阪・なみはや)
日本◯5ー0中国
日本は添田、第2試合の錦織、鈴木&岩渕組、鈴木、添田と5連勝。当時世界ランク下位の選手しかいなかった中国相手に全員が1セットも落とさない快勝だった。右肘の故障明けだった錦織だが、さすがのところを見せ、自身2試合目のシングルスは鈴木貴男に譲った。

2008年4月11ー13日 グループI準決勝 (インド)
日本●2ー3インド
敵地のグラスコートと不慣れな環境。第1試合で行われた錦織の代表デビュー戦はフルセットの末、敗れた。続く添田もフルセットの最終セット6ー8で落とす。2日目の鈴木&岩渕組のダブルスも落とし日本の敗戦が決定。勝敗が決したため3セットマッチで行われた第4試合に錦織は勝利。18歳3カ月15日のデビスカップ日本人最年少勝利記録を達成。相手は平木理化と全仏オープンで混合ダブルスを制したマヘシュ・ブパシだった。


錦織がデビスカップで日本のために戦ってくれる日は、もう、そんなには長くはないかもしれない。8割を超える勝率を保持してきた日本のエース、その勇姿をきちんと見届けよう。

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