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錦織圭の2ndサーブが進化: 香港オープンの巻

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えっ! 2nd アベレージ150キロ超え?

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 錦織圭選手の香港オープンは準優勝。とはいえ、2年7カ月ぶりに100位以内に返り咲き、今後にますます期待大だ。この2025年シーズン初戦を振り返って、気になったのが2ndサーブの改善。準決勝、決勝ともアベレージ151キロ。トッププロ相手に失礼ながら正直、こんなに速かったっけ、と気になった。あの伝説の2014年USオープンでの数字と比較してみた。

2014US2nd AVE2nd AVE2025香港OP
チリッチ戦143キロ決勝151キロミューレル戦
ジョコビッチ戦138キロ準決勝151キロシャン戦
ワウリンカ戦142キロ準々決勝146キロノーリー戦
ラオニッチ戦142キロR16153キロカチャノフ戦
マイヤー戦140キロR32170キロシャパバロフ戦
アンドゥハル戦138キロR64
オデスニク戦146キロR128

 やっぱり。ざっと10キロ以上速くなっているではないか。(シャパバロフ戦の170キロは若干あやしいが、ATP公式スタッツより)

 シーズン初戦で、香港オープンのサーフェスは、かなり高速だったとのこと。回転を抑えたスピード重視のサーブで押し込んだ、ゆえかもしれない。だが、これは最速ではなく、あくまで平均値。参考までに昨年9月以降直近(チャレンジャー大会を除く)の2nd アベレージは、146、147、146、146、148、141、147キロ。これも145キロほどだった

 錦織の過去出場した4大大会での2nd サーブの球速データを引っ張り出してみた。見つかった全86試合の平均は142キロ。アベレージ最速は肩を痛める前の2019年ウインブルドン1回戦での150キロ。ほぼ145キロを割っていて、最低は2011年全豪オープン1回戦の133キロだった。

 香港オープンの1stサーブの最速は(決勝戦から5試合さかのぼって)194、186、192、189、192キロ。1stサーブのアベレージ球速は174、174、175、175、177キロ。先程の過去86試合の1stサーブ最速の平均値は194キロ。アベレージは174キロ。こちらは変わっていない

 単純に速ければいいというものではないサーブだが、特に2ndは、速いにこしたことがない。従来、2ndサーブポイント確率、キャリア平均53.31%と高いことで知られる錦織。35歳を迎えて、全盛期と言われた2014年と変わらないどころか、それ以上の進化を予感させる。このデータが本当に正しいか、全豪オープンに、より注目である。

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駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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