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伊藤あおいの試合予定と結果は

園部八奏4強進出 必勝パターン

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日本女子テニス界期待の新星、世界ランク448位の園部八奏(17歳)が4月25日、安藤証券オープン準々決勝に臨み、見事ベスト4進出を決めた。世界177位のA・ハルトノ(29歳=オランダ)を試合時間1時間10分、6-2,6-3で圧倒した。

ファーストサービスイン確率は58.2%、サービスエースも前日2回戦の14本と比べかなり少ない2本。それでもサービスゲーム9度中ブレークを許したのは各セット1ゲームずつ。逆に5ブレークを奪った。

第2セットは先にブレークを許す厳しい展開だったが、

持ち前のサービスキープ力の安定感はさすがだった。

ファーストで26本、セカンドで9本、

サービスゲームで計35本のポイントを奪ったが、その内訳を見る。

サービスエースこそ2本だが、相手のリターンミスは13本。

いわゆるサーブを打って終わりのフリーポイントが15本もあった。

もう1つ得意とする3球目攻撃はすべてフォアハンドウイナーで4本。

3球目攻撃が効き、4球目に相手がフォースドエラーしたのが6本。

第1セット、4球以内で終わったのは獲得15ポイントのうち11本。その割合73.3%。

第2セット、4球以内で終わったのは獲得20ポイントのうち14本。その割合70%。

マッチ通算で見ると、

自らのサービスゲームで獲得したポイントの71.4%が4球以内に終わっている。

第1S サービスG奪取15ポイントの内訳
4球以内エースRミス3球目4球目
1123
第2S サービスG奪取20ポイントの内訳
4球以内エースRミス3球目4球目
14
マッチ通算4球以内でポイント奪取率71%

強烈なサーブを打って強烈なフォア打つ。

これほど自分で主導権を握れる、シンプルかつ最強の攻撃パターンはない。

相手がトップレベルになろうと、よほどのリターナーとぶつからない限り、

この必殺パターンが簡単に揺らぐことはない。

ましてや決して数は多くないサウスポー。

格上プロに立ち向かう、17歳園部に疲労がないはずはないが、絶対的な「勝利の方程式」を持つからこそ、省エネで難しい準々決勝を突破できた。

臨む準決勝。園部の相手は世界140位、大会第6シードのT・ギブソン(20歳=オーストラリア)に決まった。

快勝した園部とは対象的に準々決勝のスコアは7-6,6-7,7-6。先のビリー・ジーン・キング杯で日本代表とも戦った第2シード、R・マリーノ(34歳=カナダ)との2時間28分の激闘を制した。

両者互いに1ブレークずつしか与えなかったことからも、ギブソンのサービスキープ力が高いことが分かる。マリーノは29本のサービスエースを繰り出しながら一歩及ばなかった。

園部の持ち前のキープ力の高さが、この相手にも通用すれば、さらなるランキングアップへの期待がますます高まる。

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テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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