MENU
伊藤あおいの試合予定と結果は

西岡8強!ファーストサービス好調

tennis udon
スポンサーリンク

西岡がダラス・オープン(米国・ダラス)のシングルス2回戦で、第5シード、世界18位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)を3-6、6-4、6-3で見事に逆転で下した。ツアーでベスト8以上に進むのは、優勝した昨年7月のアトランタ・オープン(ATP250)以来、約7カ月ぶり。トップ20以内の選手に16連敗だったというが、それもストップするアップセットだった。

デビスカップを日本で戦い、過酷な連戦を続ける。ダラス・オープン1回戦では、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)を6ー4、7-6(6)で倒した。時差ボケ、疲労もあるはずだが、余計な力みが消えたのか、勝因は間違いなくサービスの好調ぶりにある

全豪オープンでカルロス・アルカラス(スペイン)に完敗した後は、デビスカップファイナル1回戦のイギリス戦(兵庫)から無傷の4連勝。その間のファーストサービスのスタッツを振り返った。

1月31日 B・ハリス戦
第1S第2Sトータル
1stサービスイン確率
64%69%66%
ポイント獲得率
71%64%68%

2月1日 J・ファーンリー戦
第1S第2Sトータル
1stサービスイン確率
59%69%65%
ポイント獲得率
84%68%74%

2月5日 B・ナカシマ戦
第1S第2Sトータル
1stサービスイン確率
62%56%58%
ポイント獲得率
75%86%82%

2月6日 F・ティアフォー戦
第1S第2S第3Sトータル
1stサービスイン確率
68%63%81%70%
ポイント獲得率
57%75%81%70%

特にティアフォー戦のファイナルセットは、すさまじかった。26度のファーストサービスのうち21本がイン。第1ゲームのサービスゲームから第3ゲームのサービスゲームまで8連続でファーストサーブが入っていた

面白いように3球目攻撃が決まり、ロングラリーでも、完全に自らの形に持ち込んだ。21本入ったファーストサーブで獲得したポイントは17本。実に81%をポイントに結びつけた。サービスエースも3本。デュースサイドのワイド、アドサイドのセンターへのフラットが効いていた。

またわずか5本だったセカンドサーブでも失ったポイントはわずか1本。4本をポイントにした。セカンドサーブのポイント獲得率は5分の4、こちらも驚きの80%だった。西岡のファーストが好調な分、セカンドでティアフォーの攻め急ぎが目立った。

西岡のキャリア平均を見ると、

1stイン率65%

1stポイント獲得率64%。

ここ4試合を見ると、1stサービスイン率も、すばらしいが、それ以上に1stポイント獲得率はキャリア平均を大きく上回る。

計9セットで3度も80%を超えている。

比べる目安と言えるか微妙だが、昨年2024年ATPツアーの1stポイント獲得率上位3位の数字を見ると、①ディミトロフ79.89%②シナー79.37%③フリッツ78.42%。

身長170センチ、世界上位のリターナーが、名だたるビックサーバーたちと、わたりあえるほどの堂々の数字を残している。

※ちなみに引退したカルロビッチ大先生の1stサービスポイント獲得率は82.71%。イワニセビッチを抑えてキャリアナンバーワン。

▶U-NEXTテニスさまのハイライト動画です

▶Tennis Channelさまのインタビュー動画です

Tennis Channelのインタビューで、本人も「サプライズ」「疲れていたのにアメージング」と語る勝利になった。

錦織がコートサイドで見ていたことに触れられ、「めったにないこと」「でも集中してプレーしないといけないと思った」とも答えています。

準々決勝では再びトップ20位内、世界5位、第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。アルカラスに完敗して以来、肩の力が抜け、楽にプレーしているようにも見える。最近の4試合通り、サービスから自分の流れをつかめれば、必ずや面白い戦いになる。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました