MENU
伊藤あおいの試合予定と結果は
データで深堀り

日比野 内島倒して全仏2回戦へ

tennis udon
スポンサーリンク

全仏オープン(フランス・パリ)の予選を勝ち上がった世界196位の日比野菜緒(30歳)が、日本選手対決を制して、本戦2回戦へ駒を進めた。

1回戦でいきなり世界ランク61位の内島萌夏(23歳)との顔合わせ。1時間22分、6-1,7-5のスコアで同じ日本選手の後輩を退けた。

両者のウィナー数とアンフォースドエラー数を比べると、ウィナーは内島から26対11と、2倍以上多く、日比野が奪われた。

一方で、アンフォースドエラーは内島46に対して日比野20。半分以下に抑えた。ダブルフォルトが3個あったが、ストロークではわずか17。フォアは6本しか自分からミスしなかった。

左膝にテーピングしており、フィジカルの不安を感じさせた内島は普段以上にミスを重ねた。

対して日比野は終始、「我慢のテニス」でポイントを積み上げた。

両者ウィナー数比較
日比野(11内島(26
SFBSFB
19
両者UE数比較
日比野(20内島(46
SFBSFB
112119

終盤、日比野は明らかに勝ちを意識して硬くなった。5-3リードから5-5に追いつかれたが、第11ゲームの内島のサービスをブレーク。第12ゲームをデュースの末、キープ。3度目のマッチポイントをモノにした。

その瞬間、コーチで昨年12月に結婚した、伴侶の増田啓孝さんの方に向かって、会心のガッツポーズを見せた。

トータルポイントは76対60と、16ポイントの差を付けての勝利だった。

日比野が硬くなるのも無理はなかった。9週連続クレーコートを選択して万全の状態で臨んだ全仏オープン。相手にマッチポイントを握られるシーンもあった苦しい3度の予選を突破して、ようやくつかんだ本戦だった。

さらにグランドスラムでは「1回戦の壁」に幾度となく涙してきた。

本戦出場を決めても8大会連続1回戦負け。

グランドスラムで2回戦に進むのは、2021年の全豪、全仏、ウィンブルドンでグランドスラム3大会連続2回戦進出以来、実に4年ぶりのことだった。

日比野のグランドスラム成績
全豪全仏WB全米
20251回戦
20241回戦1回戦1回戦1回戦
2023予選③1回戦1回戦予選①
20221回戦予選③予選③
20212回戦2回戦2回戦1回戦
20202回戦2回戦1回戦
2019予選①予選③予選①予選②
20181回戦予選①予選②
20171回戦1回戦1回戦2回戦
20161回戦1回戦1回戦1回戦
2015予選②予選③
2014予選②
※WB=ウィンブルドン

グランドスラム本戦での日本選手女子の対決は2020年全米オープン1回戦、大坂なおみ対土居美咲以来。全仏オープンとなれば、1992年1回戦の伊達公子対沢松奈生子、3回戦の伊達公子対遠藤愛以来、実に33年ぶりだったが、日比野に軍配が上がった。

男女通じてシングルスの日本選手はただ1人となった。

日比野にとって、次の2回戦は、グランドスラム最高成績となる3回戦進出がかかる。

「すごく今良い状態で来ているので、後悔のないように全力でプレーしたいなと思っています」

自信はみなぎっている。

相手は1回戦で、第23シードで世界23位のA・ハッダッド・マイア(28歳=ブラジル)を破った世界70位のH・バティスト(23歳=米国)に決まった。

日比野とは初の顔合わせ。格上相手だが、ここも負ける訳にはいかない。

(※日比野はこの試合、3-6,2-6で敗退しグランドスラム初の3回戦進出を逃した)

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
テニスうどん
テニスうどん
駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました