伊藤あおい 6カ月ぶり実戦復帰へ
W35 モナスティルにエントリー
世界167位の伊藤あおい(21歳)がITFのW35「マジック・ホテル・ツアーズ・バイ・FTT」(3月2‐8日=チュニジア・モナスティル#10)で
6カ月ぶりの実戦復帰を目指していることが分かった。
同大会のエントリーメンバーに名を連ねた。
ウィズロドロー(エントリー辞退)の期限は2月24日。
そのまま出場にこぎつければ、およそ6カ月ぶりの実戦となる。
8月の全米予選以来
伊藤の直近最後の試合は2025年8月22日の全米オープン予選決勝。当時世界147位のジャニス・ティエン(インドネシア)戦だった。連戦の疲労もあり、1-6,2-6で敗れた。
その直前の7月ナショナルバンク・オープン、8月シンシナティ・オープンと、WTA1000大会で2大会連続3回戦進出。
特に7月29日のナショナルバンク・オープン2回戦では、当時世界ランク110位の伊藤が、同9位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)をファイナル タイブレークの激闘の末、破る大金星だった。
▶「WTA公式」YouTubeより 伊藤あおい対パオリーニ戦
この快進撃の代償として、腰に痛みを発症。サーブ時やコートチェンジ時に、患部を気にする素ぶりが増えていた。
腰椎疲労骨折明け
全米後、当初の出場予定大会をキャンセル。当初は疲労回復を優先したためと見られたが、9月22日、すでに出場が発表されていた木下ジャパンオープン(10月12~19日)も欠場が決まった。
主催者からは「けがのため」とのみ発表されていたが、
のちに「腰椎(椎弓部分)の疲労骨折」と診断を受けていたことが判明していた。

思い出の地でシード選手か
クレーコートシーズンも混在する時期だが、伊藤にとっては実戦での今の状態の確認が最優先。
2026年シーズン初戦は、やはり得意のハードコートを選んだ。
「遠征が嫌い」と公言する伊藤だが、チュニジア・モナスティルはプロ入り前の2022年2~3月にかけて長期滞在。予選2大会を勝ち抜くなど9勝3敗の好成績を残した。
ベスト8にも進出し、初めてWTAポイントを獲得した思い出の地でもある。
昨年82位まで順位を上げた、伊藤の世界ランクは、現在167位まで後退しているが、シードでの登場になると予想される。
WTA大会へのステップに
伊藤の今回の故障は、WTAツアーの長期離脱選手を救済するための、ランキングが保護される制度(プロテクトランキング=SR)の適用条件を満たすと考えられる。
6カ月間(26週)以上、試合に出られていない期間があれば、負傷時のランキングで復帰後52週にわたってツアーに出場できるというもの。
伊藤の場合は、80位台のランクが採用されると見られ、ITFの大会で回復の手応えを掴めば、WTAのグレードの高い大会出場も、すぐに狙える可能性が高い。
まずはW35大会でどこまでやれるか。
伊藤の久々の復帰戦に世界の注目が集まる。





