伊藤あおい バースデー全仏勝利ならず

第5シードに敗れる
世界ランク232位の伊藤あおい(21歳)が5月20日、全仏オープン予選2回戦に臨んだ。世界111位で予選第5シードのルル・サン(25歳=ニュージーランド)に3-6,3-6で敗れた。試合時間は1時間14分。
22歳誕生日迎えてすぐ
コート12での第4試合。試合終了は、日本時間では21日の午前を回った直後だった。
2024年5月21日生まれの伊藤。
記念すべき22歳のバースデー勝利、全仏オープン本戦王手となれば最高だったが、結果は黒星。
惜しくも自身初の全仏オープン本戦出場を逃す1日となった。
第1S チャンスボールをミス
第1セット3-3までは一進一退だった。
だが、伊藤のサービスだった第7ゲーム、デュースの場面のミスでリズムが崩れた。
フォアのスライスを丁寧に相手バックに集めた。長いラリー。17本目のドロップショットで完全に相手の体勢を崩した。
相手を前におびき寄せ、あとはストレート、クロスパス、クロスロブ、どのショットでも自分のポイントという完璧な展開だった。
だが、得意のバックでまさかのネットミス。
伊藤は思わず頭を抱え、ラケットを地面に落とした。

これをきっかけにこのゲームをブレークされ、第1セットを落とすことになった。
第2S 10分のゲームで意地
第2セットも波に乗り切れず。
サウスポーのサンの強烈なスピンがかかったフォアに苦しんだ。
2-4のピンチで迎えたここも第7ゲーム、サンのサービスゲーム。
7度のデュース、20ポイントを争う10分超えのロングゲームを制して意地を見せた。
だが第8ゲームで再びブレークを許し、万事休す。
ダブルフォルト6本。
ファーストサービスインの確率が35%(20/57)と、最後まで安定しなかったのが響いた。
大舞台できっちり1勝
昨年8月の全米オープンの後、腰椎疲労骨折で半年間の戦線離脱。今年3月に復帰後も主にITF大会を中心に回りながら6勝9敗と苦しんでいた。
さらには苦手を公言するクレーコートでの戦い。
「勝てる気がしない」と言いながらも、
このグランドスラムの大舞台で、きっちりと1勝を挙げた。
予選2回戦敗退とはいえ、まずまずの手応えを感じたことだろう。
ウィンブルドンへ気持ち切り替え
故障明け前の順位が適応されるスペシャルランキングを、今大会は使わなかった。
使用すれば本戦から出場できたが、現状のランキングで予選からの参戦の道を選んだ。
グランドスラムは2大会までの制限があることから、
その権利の最初はまず6月のウィンブルドンで使用する。
18日発表のエントリーリストでは90番目に名前を連ねている。
大坂なおみと並んで日本選手2人目としてメーンドローインが決まっている。

しっかりと計画的に戦え、調整期間も十分取れる。
今ごろはもう、6月29日から始まるテニスの聖地での戦いへと、しっかりと気持ちを切り替えているはずだ。
2大会連続グランドスラム本戦へ
そして8月の全米オープンでも本戦から臨む予定。
得意のハードコートでランキング再アップに向けての照準を合わせている。
過去、伊藤のグランドスラムの本戦は2025年6月のウィンブルドンにメーンドロー待機からの繰り上がりで出場した1度だけ。
| 伊藤の過去のグランドスラム出場(予選を含む) | ||
| 2025年1月 | 全豪オープン | 予選1回戦敗退 |
| 2025年5月 | 全仏オープン | 予選1回戦敗退 |
| 2025年6月 | ウィンブルドン | 本戦1回戦敗退 |
| 2025年8月 | 全米オープン | 予選3回戦敗退 |
| 2026年5月 | 全仏オープン | 予選2回戦敗退 |
| 2026年6月 | ウィンブルドン | 本戦スタート |
| 2026年8月 | 全米オープン | 本戦スタート |
これからは、伊藤にとって、いよいよ2026年の本番。
ウィンブルドン、全米オープンと2大会連続でグランドスラムに挑む。
再び世界を驚かせる準備は着々と整っている。




