伊藤あおい 珍し同じ相手に4連敗

トータルポイント76対82
世界ランク232位で大会第6シードの伊藤あおい(21歳)が5月5日、WTA125「江西オープン」1回戦に臨んだ。世界305位のリゼッタ・カブレラ(28歳=オーストラリア)に1-6,6-3,3-6で敗れた。
トータルポイント「76」対「82」。6ポイント差で競り負けた。
試合時間1時間34分。
| 過去のITF&WTA 伊藤あおいvsL・カブレラ | ||||
| 2026年5月 WTA125 江西オープン1回戦 ハード | ||||
| 伊藤 | ⚫️ | 1-6,6-3,3-6 | ⚪️ | カブレラ |
| 2025年5月 W100 岐阜カンガルー1回戦 ハード | ||||
| 伊藤 | ⚫️ | 4-6,6-3,3-6 | ⚪️ | カブレラ |
| 2024年9月 W75 パース国際2回戦 ハード | ||||
| 伊藤 | ⚫️ | 6-7(3),1-6 | ⚪️ | カブレラ |
| 2023年5月 W75 久留米国際1回戦 オムニ | ||||
| 伊藤 | ⚫️ | 3-6,6-4,4-6 | ⚪️ | カブレラ |
最も相性の悪い選手に
相手のカブレラとの過去の対戦成績は、昨年5月の岐阜カンガルーカップ1回戦ではフルセットの末に敗れるなど、0勝3敗。
3連敗中の相手にまたも屈して、4連敗となった。
伊藤はこれまでITF、WTAで284試合を戦い、196選手と対戦しているが、
そのうち連敗経験のある選手は実は13人しかいない。
本人が「初見殺し」を強調している割には、頭脳的な戦略を駆使して、同じ相手に同じ手は食らわないタイプである。
すでにカブレラ相手の3連敗が、全対戦選手の中でも最も多い連敗数だった。
(ちなみに敗戦数では対石井さやかの4敗と最多タイ)
しかもランキングは相手の方が下位という、
伊藤にとっては「最も相性の悪いプレーヤー」と言ってもいい相手だったが、
またも攻略は先送りとなった。
| 伊藤あおいの連敗経験のある選手 | |
| 4連敗 | L・カブレラ |
| 2連敗 | D・アイアバ |
| K・ビレル | |
| M・サワンカエウ | |
| 石井さやか | |
| 柴原瑛菜 | |
| 瀬間詠里花 | |
| 加治遥 | |
| 木下晴結 | |
| 本玉真唯 | |
| 相川真侑花 | |
| 倉持美穂 | |
| 川口夏実 | |
ファイナル第5ゲームで流れ
第1セット、伊藤は3ブレークを許してあっさり1-6で落とした。だが、その後は互いにブレーク合戦となった。
第2セットはカブレラ2ブレークに対して伊藤が4ブレークで6-3で奪取。
ファイナルセットは、第1ゲームで伊藤が先にサービスを落とすが、続く第2ゲームですぐにブレークバック。その後はキープ、キープで落ち着くかと思われた。
この時点で両者トータルポイントは伊藤から「66」対「67」とほぼ互角。

だが、第5ゲームで流れが変わる。
伊藤の30-0からカブレラが4連続ポイントでブレークに成功。
そのままズルズルと引き離された。
伊藤のフォアスラにも、両手バックで、じっくりと対応できるカブレラが最終的には上回った。
戦績今ひとつのまま全仏オープンへ
この大会が、全仏オープン予選前、最後の実戦だった。
今年3月、腰椎骨折を乗り越えて復帰以降、9大会に出場。
うち1回戦負けが5大会、2回戦負けが3大会と戦績は今ひとつ。
石井さやかや木下晴結といった年代の近い選手に完敗するなどもした。
波に乗れないまま、「勝てる気が微塵もしない」と本人が笑う、得意ではないクレーコートに、ぶっつけ本番で挑む。
しかも、メーンドローから挑めるスペシャルランキングを、あえて使わず。現状ランキングで予選から臨むという、現実派?の「伊藤らしい」選択。
| 伊藤あおい 復帰後のシングルス勝敗 | ||||
| ITF W35 モナスティル#10 | ||||
| 2026年3月4日,5日 | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚪️ | D・ヴァレンテ | 1483 | 4-6,6-2,6-4 |
| 2回戦 | ⚫️ | ルー・ジャージン | 455 | 1-6,3-6 |
| ITF W35 モナスティル#11 | ||||
| 2026年3月10日,12日 | ||||
| 1回戦 | ⚪️ | E・ミロヴァノビッチ | 583 | 7-6(4),6-7(4),6-4 |
| 2回戦 | ⚫️ | ティエン・ジアリン | 636 | 3-6,0-3 RET |
| ITF W75 甲府国際 | ||||
| 2026年3月18日 | ||||
| 1回戦 | ⚫️ | ジュ・リン | 142 | 0-6,2-6 |
| WTA500 チャールストン・オープン | ||||
| 2026年3月29日 | ||||
| 1回戦 | ⚫️ | E・ヴェダー | 254 | 2-6,1-6 |
| ITF W35 富士薬品セイムス | ||||
| 2026年4月8,9,10,11日 | ||||
| 1回戦 | ⚪️ | 小林ほの香 | 682 | 6-1,6-0 |
| 2回戦 | ⚪️ | 清水綾乃 | 421 | 3-6,6-3,6-4 |
| 準々決勝 | ⚪️ | E・ミチッチ | 365 | 6-7(4),6-4,6-2 |
| 準決勝 | ⚫️ | 岡村恭香 | 330 | 6-4,3-6,5-7 |
| ITF W35 ひなたオープンin宮崎 | ||||
| 2026年4月14日 | ||||
| 1回戦 | ⚫️ | 石井さやか | 641 | 0-6,0-6 |
| ITF W100 安藤証券オープン | ||||
| 2026年4月23日 | ||||
| 1回戦 | ⚫️ | 木下晴結 | 297 | 3-6,3-6 |
| ITF W100 岐阜カンガルーカップ | ||||
| 2026年4月29,30日 | ||||
| 1回戦 | ⚪️ | H・ワトソン | 287 | 6-1,7-6(5) |
| 2回戦 | ⚫️ | P・イアチェンコ | 165 | 7-5,2-6,4-6 |
| WTA125 江西オープン | ||||
| 2026年5月5日 | ||||
| 1回戦 | ⚫️ | L・カブレラ | 305 | 1-6,6-3,6-3 |
マイペースぶり変わらず
通常ならグランドスラム復帰を前に、焦りや気負いが出てもおかしくない。
だが、マイペースの伊藤の場合は、苛立ちも見せず淡々と試合をこなす。
7月以降のハードコートシーズンに向けて、徐々に調子を上げていくという目的はブレない。
ブレークこそされたが、
この日のファーストサービスインの確率は89%(70/79)と良化。
一方で、WTA125大会の相性は非常に悪く、昨シーズン初戦のキャンベラ国際で優勝した以外は4連続初戦敗退と、普段通りと言えば普段通りの結末。昨年も岐阜からWTA125、全仏オープンからウィンブルドンにかけてと7連敗している。
それでも、ハイグレードな賞金のグランドスラムで突然、覚醒モードに突入なんてパターンも、ひょっとしてひょっとする? そう思わせてくれるだけの興味を惹くのも、また伊藤のテニスである。
グランドスラムで再び世界を驚かせるシーンはあるか、楽しみにしよう。




