伊藤あおいダブルスで復帰勝利

軽快に6カ月ぶり実戦
腰椎疲労骨折で長期離脱していた伊藤あおい(21歳)が、まずはダブルスで実戦復帰した。
3月3日、チュニジア・モナスティルで行われているITF W35「マジック・ホテル・ツアーズ・バイ・FTT」ダブルス1回戦に登場。
ベク・ダヨン(24歳=韓国)と組んで、アディティア・カルナラトネ(24歳=香港)&ダイアナ・マルチンケヴィツァ(33歳=ラトビア)組と対戦。6-2,6-3でストレート勝利した。試合時間1時間2分。
2度目のコンビ初勝利
伊藤にとっては今大会が、昨年8月22日の全米オープン予選3回戦以来、
6カ月ぶりの復帰大会。
翌日に、第1シードで臨む注目のシングルスが控えている。
この日はダブルスとはいえ、まずは問題なく動ける姿を披露した。
ベク・ダヨンとは2024年11月にW50横浜慶應チャレンジャーで1度出場した間柄。
前回は1回戦で敗れていたが、同コンビで初勝利となった。
ベク・ダヨンは先週開催の同大会のダブルス覇者でもあり、単複両方でのランクアップを目指している選手。簡単に負けるわけにはいかない一戦で、伊藤もきっちりと仕事をした。
球際の感覚研ぎ澄ます
ダブルスまでエントリーするのはフィジカル的に酷かと思えたが、
試合勘を取り戻す上では、むしろ的確なチョイスだったように感じさせた。
相手のフォームをじっくり観察してポーチに出た。
面白いように伊藤の「読み」は当たる。
相手のボールの方から、伊藤のラケットに向かって吸い込まれていくようなシーンが幾度も見られた。
ディフェンスの巧妙さも相変わらず。
第1セットのセットポイントが象徴的だった。
相手はフォアの強打で並行陣をとろうとすると、いなすように後退しながらストレートにバックのトップスピンロブ。
相手はある程度、予測していなければいけない状況なはずだが、ベースライン付近にモノの見事なピンポイントで落ちる。
カットすることも下がって追いつくこともできない、完璧なタイミング、完璧な精度。

別の場面では、得意のフォアのムーンボール2連発。楽々とパートナーのポーチを呼び込んだ。
腰に負担をかけず比較的、同ポジションにステイして、
球際の処理、ストリングスの感覚を研ぎ澄ますには、格好の「予行演習」となったはずだ。
ファースト81% 腰も不安感なし?
何より気になるのは患部の回復具合。
ロングラリー後、悔しがってコートにへたり込む、相変わらずのシーンはあったが、終始、自然な動き。
走り回った後も、腰を気にする素ぶりはなかった。
サーブも淡々とこなした。
自らのサービスは4度機会があり3度キープ。1回はラブゲームでブレークを許したが、パートナーとのコンビネーションが乱れたのと、相手の好プレーによるもの。
ファーストサーブは4本すべて入っていた。
伊藤サーバー時のファーストサービスインの確率は
- 第1S 第3G 6/7=86%
- 第1S 第7G 5/6=83%
- 第2S 第3G 2/4=50%
- 第2S 第7G 4/4=100%
通算では81%(17/21)と、よどみないところを見せた。
いよいよシングルス登場
単複両方のエントリーによって当然、スケジュールは忙しくなるが、連日コートに立っても不安がないところまで回復している「証し」ともとれる。
シングルス1回戦の相手は予選上がり、世界1483位のデニス・ヴァレンテ(21歳=イタリア)。
日時場所は3月4日(水)、コート3の第2試合に決まった。
第1試合は現地9時30分、日本時間17時30分開始で、
伊藤は日本時間19時ごろ目安で登場する。
かなりグレードの低いITF大会にもかかわらず、海外からもSNS上で「AOI ITO」の復帰を待ち望む声が多く見受けられる。
「楽しみ」、「早くスライスが見たい」。
そんな期待の声に応えるプレーが、もうすぐ見られる。





