伊藤あおい 得意大阪で快勝発進

連敗3でストップ
世界ランク218位で大会第1シードの伊藤あおい(21歳)が4月8日、ITF W35「富士薬品セイムス ウィメンズカップ」(大阪・靭)シングルス1回戦に臨んだ。世界682位で小林ほの香(25歳)に6-1,6-0で勝利した。試合時間1時間3分。
ITF W75 甲府国際、WTA500 チャールストン・オープンと2大会連続1回戦負けが続いていたが、連敗を3でストップした。
51対18の圧勝劇
トータルポイント「51」対「18」の圧勝劇だった。
伊藤は第1セット第1ゲームこそデュースにもつれ込まれた。
だが以後はデュースすら許さず、
ブレークポイントはゼロという完璧な試合運び。
対して小林には1ゲームしかキープさせなかった。

最後は狙ってサーブ&スマッシュ
伊藤のストロークウィナーはフォア3本に対して
バック9本。ネットで5本。
フォアはムーンボールとスライス、バックはカウンターといずれも精度が高かった。
高低と角度をきっちり使いわけ、小林のミスを次々と誘い出した。
時にスニークインで、積極的にネットポイントも奪えた。
ファーストサービスインも70%と良好。
マッチポイントは狙いすましたサーブ&スマッシュで鮮やかに試合を締めくくった。
体のキレだけでなく、プレーの質でも、本来の調子が戻りつつある様子を随所に伺わせた。
得意の靭で
伊藤はジュニアを除くITF&WTA大会成績を見ると、
海外では86勝51敗、勝率.628だが、国内は95勝44敗、勝率.683。
海外遠征は苦手と公言するだけあって、やはり国内の方が勝率がいい。
日本では17カ所でプレーしているが、
実は試合数が最も多いのも、最多勝も、この大阪・靭。
今回が19試合目で14勝目となった。
2024年の木下ジャパンオープンでは予選から5連勝。元全豪女王ソフィア・ケニン(米国)や当時世界50位のエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)らを撃破したのは、まだ記憶に新しい。
グレードがWTA250木下ジャパンオープンの7試合を含んでいるから、勝率.737は、かなり高い。
「相性のいいコート」とのデータ通り、きっちりと勝ち切った。
| 伊藤あおい主な国内コート戦績 | ||
| 会場 | 勝敗 | 勝率 |
| 大阪・靭 | 14勝5敗 | .737 |
| 東京・有明 | 10勝6敗 | .625 |
| 静岡・浜松 | 9勝4敗 | .692 |
| 東京・日の出 | 8勝2敗 | .800 |
| 群馬・高崎 | 8勝2敗 | .800 |
| 埼玉・川口 | 7勝1敗 | .875 |
| 千葉・柏 | 7勝2敗 | .778 |
| 神奈川・蝮谷 | 7勝3敗 | .700 |
| 石川・七尾 | 6勝2敗 | .750 |
トップスピンがよく跳ねる一方で、スライスが滑る靭のコートは、伊藤にはよく合っていることをこの日も証明した。
清水綾乃と2回戦
次戦2回戦の相手は世界421位の清水綾乃(27歳)。
ITFツアーでは過去3度対戦があり、伊藤の2勝1敗。SBCドリームツアーでは1勝1敗だ。
| 過去のITF伊藤あおいvs清水綾乃 | ||||
| 2023年5月 W25 軽井沢 準々決勝 | ||||
| 伊藤 | ⚫️ | 3-6,3-6 | ⚪️ | 清水 |
| 2024年4月 W50 かしわ 1回戦 | ||||
| 伊藤 | ⚪️ | 6-2,0-6,6-4 | ⚫️ | 清水 |
| 2024年9月 W50 能登和倉 決勝 | ||||
| 伊藤 | ⚪️ | 6-2,6-1 | ⚫️ | 清水 |
過去の対戦では、お互いテクニカルな攻防を繰り広げており、今回の対戦も、激しい内容になると予想される。
もう1試合、元気に勝ちきれれば、2024年の木下ジャパンオープンの快進撃が思い出されることだろう。
伊藤にとって大阪は、上昇気流に乗れるゲンの良い場所になるかもしれない。




