坂本怜 粘り勝ち自身初3週連続ベスト8

白熱のファイナル 計2時間11分
世界ランク168位で大会第2シードの坂本怜(19歳)が2月19日、チャレンジャーのデリーオープン2回戦に臨み、世界408位でアラステア・グレイ(27歳=イギリス)と激戦を演じた。
1-6,6-1,6-4のスコアで勝利。ファイナルセットだけで1時間7分、トータルポイントは44対38という白熱の好勝負を見事に制した。マッチ通算の試合時間は2時間11分。
| 両者セットごとのトータルポイント | ||
| 坂本 | グレイ | |
| 12 | 第1S | 27 |
| 27 | 第2S | 14 |
| 44 | 第3S | 38 |
| 83 | 通算 | 79 |
これでチャレンジャー3大会連続でベスト8進出を決めた。
3週連続してチャレンジャーのシングルスでベスト8以上は自身初となった。
サーブスタート側が先にブレーク
第1セットはグレイが2ブレーク。逆に第2セットは坂本が2ブレークする展開。

ファイナルセットは第2ゲームで坂本が先にブレークを許す。続く第3ゲームで坂本はブレークバックを狙い、デュースまで粘るものの、キープを許して0-3に。
3たび、セット最初のサーバーが先にブレークしてスコアの差は開く。
それでもわずか1ブレーク。最終セットの坂本は当然、諦めなかった。
競ったデュース続く
1-3の第5ゲーム。グレイのサービスゲームでは、またも15-40からデュースへと粘られるが、最終的には2度目のアドバンテージでブレーク成功。
リターンからプレッシャーをかけた坂本は、グレイから、このゲーム2度のダブルフォルトを誘い出した。
第7ゲームもグレイが粘りのキープ。続く自らのサービスゲームもデュースにもつれ込む嫌な展開だったが、きっちりしのぎきった。
| ファイナルセットのデュースゲーム | |||||
| G | サーバー | D回数 | BP数 | P数 | 結果 |
| ③ | グレイ | 3 | 0 | 12 | キープ |
| ⑤ | グレイ | 2 | 4 | 10 | ブレーク |
| ⑦ | グレイ | 6 | 2 | 18 | キープ |
| ⑧ | 坂本 | 2 | 0 | 10 | キープ |
| D=デュース、BP=ブレークポイント、P=ポイント | |||||
もつれにもつれたファイナルセット。
デュースになった4ゲームはすべて10ポイント以上争った。
どちらに転んでおかしくない展開だった。
だが、最終的に坂本は積極性と戦術で上回った。
果敢にネットへ
坂本はグレイのバックのスライスとフォアのスピンのコンビネーションに手を焼いていたが、
相手のスライス返球を見抜くと、果敢にスニークインでネットへ突進。
相手の虚を突くネットプレーで翻弄した。
片手バックのスピンはダウンザラインが多いと見るや、フォアの逆クロスでバックにアプローチして、前で勝負する戦法も混ぜた。
ファイナルセットの坂本のネットポイント獲得率は64%。
グレイの50%を上回った。
第1、第2セットとも5度ずつだったが、
11度も出て7度ものにした。
グレイも12度ネットに出て対抗しようとしたが、一歩も引かなかった。
粘りと我慢、落ち着きだけでなく、ゲーム中の戦術変化でも成長を見せつけた。
18日間でタフな12試合
ポイントを稼ぐため、3週連続チャレンジャーに挑む。
2月2日から18日間で、ダブルスを含めて、すでに12試合目。
将来のグランドスラムの長期戦を見越してか。実戦でしか体験できない、フィジカル強化という鍛錬の面でも日々、戦っている。
疲労もあろうが、連戦の日々で安定感ある成績を残しているのは、間違いなく進化の証しだろう。

ジュニア時代の盟友チナと対戦
次戦、準々決勝は世界225位で大会第6シードのフェデリコ・チナ(18歳=イタリア)とぶつかる。
ジュニア時代に坂本が数多くダブルスを組み、2024年全仏オープンジュニア準優勝。2023年3月のJ500バナナボウル(ブラジル)ではタイトルも獲得している仲だ。
シングルスではジュニア時代を含めると過去2度対戦し1勝1敗。
2022年11月のジュニアデビスカップでは6-7(4),3-6で坂本が敗れた。
プロ入り後の2024年11月の横浜慶應チャレンジャーでは7-5,6-4で坂本が勝利している。
今大会、もう1試合勝ち
ベスト4に進出すれば、これまでのキャリアハイ世界ランク159位を更新する可能性が高い。
1歳年上、ランク上位者として、ここも負けられない。




