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伊藤あおいの試合予定と結果は

坂本怜2度目チャレンジャー優勝

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世界291位で日本男子期待の若手、坂本怜(19歳)がうれしいチャレンジャー2度目の優勝を果たした。

7月7日、アメリカ・ケーリーで行われているチャレンジャー75大会、ケーリー・テニス・クラシック決勝に挑み、世界101位の第2シード、リアム・ドラクスル(23歳=カナダ)を6-1,6-4のストレートで下した。試合時間1時間37分。

優勝は2024年12月1日が決勝だった四日市チャレンジャー以来。

今シーズン初、自身2度目のチャレンジャータイトルを手にし、トロフィーを高々と掲げた。

雨のためインドアで行われた決勝では、圧倒的な強さを見せつけた。

際立ったのは、やはりサーブ力。8本のエース。

ファーストサービスのポイントウォンは83%。

ブレークポイントもわずか2本しか与えず、全サービスゲームをキープした。

準決勝、決勝を通じてで見ると、サービスゲーム21ゲームで1度もブレークを許さなかった。

準々決勝途中からだと、24ゲーム連続キープ中。

大会を通じてのキープ率は91%を超えた。

坂本怜の今大会サービスキープ率
回戦キープ数キープ率
1回戦13/1586.7%
2回戦11/1291.7%
準々決勝9/1181.8%
準決勝12/12100%
決勝9/9100%
通算54/5991.5%

それだけではない。

決勝では28本のウィナー。アンフォーストエラーは相手より少ない22。

数字以上に、その中身で大きな成長を感じさせた。

43分で完膚なきまでに第1セットを失った相手のドラクスルは、あらゆる手を尽くした。第2セット前には、明らかにリズムを変えるため、ギリギリまで時間を使うトイレットブレーク。

その間、坂本は誰もいないコートでサービス練習をして待った。

そして第2セットに入ると、ドラクスルはスライスサーブを多用したり、立ち位置を変えてのスピンサーブ、バックのスライス、ネットプレー増など、緩急を駆使した作戦に変更した。

だが、ここでも坂本はこともなげに対応した。

バックのダウンザラインは素晴らしく、2本のウィナーを奪うなど、ストローク戦でも圧倒する大きな原動力になった。

強打一辺倒に見えたフォアも、ライジングやスピン量を変えるなど、相手のタイミングを外すウィナーが加わった。

精神的な安定感も目立った。

坂本のサービス時にだけ、2度のオーバーコールで不利なジャッジになった。いずれのポイントも落としたが、続くポイントはウィナーとサービスエースで帳消しにした。相手がリターン時、ベースライン前方に出てプレッシャーをかけても、深い強烈なセカンドサーブで冷静に対処。

それどころか、自らのサービスゲームの締めくくりではウィナーやエースを量産した。

ポイント間の移動もガニ股気味、うつむき加減でノシノシと、怪獣ゴジラのように歩く、完全な集中モード。

試合後、静かに侍ポーズを決めるまで、心地よいリズムを維持し続けた。

従来は感情面の起伏が激しく見えた。

だが、今大会の優勝では「動」から「静」の坂本へと転じた印象が強い。

決勝の相手のドラクスルは今シーズン、4度もチャレンジャー大会決勝に進んでいる実力者。

坂本も2月のルガーノ大会1回戦、4-6,4-6で敗れていたが、その雪辱を果たした。

準々決勝では第1シード、トリスタン・スクールケイト(24歳=オーストラリア)との再戦も制した。

1回戦から第7シード、準々決勝以降は第1、8、2シードと、難敵を次々と撃破。100位台の選手2人も含まれた。

1、2回戦はフルセットの逆転勝ち。準々決勝、準決勝は3度のタイブレークを制す、接戦をモノにした。

プレー、メンタル面、勝ち上がりの内容に至るまで、様々な成長を実感できる、タイトル獲得となった。

得意のハードコートシーズン初戦で、いきなり結果を残した。

今回の優勝で、従来の279位を大きく上回る、

ATPランキングのキャリアハイ更新は確実。

210位以内に浮上すると見られ、

8月18日からの全米オープン予選枠に入れる位置に付けた。

12月にサウジアラビア・ジッタで行われるネクストジェンATPファイナルズの出場権8枠を争うランキングでも、15位から9位にまで浮上。こちらのチャンスも広がっている。

相手どうこうではなく、今の状態さえ続けられれば、十分グランドスラムでも戦える手応えをつかんだはずだ。

今大会を含め4週連続でアメリカ、カナダのハードコートのチャレンジャー大会にエントリー中。昨年の四日市チャレンジャー制覇以上の「収穫」を手に、さらなるタイトル獲得を狙う。

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テニスうどん
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駆け出しブロガー
スポーツ紙勤務30年で退職した元野球記者、データコラムニスト
大学時代は関西1部リーグ庭球部所属もボーラー、ベンチコーチの方が多かった
数字でテニスを深堀り!時々ただの観戦記。わかりやすくテニスの魅力が伝わればと
ATP、WTAの公式データを参考にさせていただいています。
U-NEXT、WTAのテニス配信も利用させていただいています。
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