坂本怜 初グランドスラム本戦王手

予選決勝に進出
坂本怜が自身初のグランドスラム予選決勝にコマを進めた。
世界ランク202位、坂本怜(19歳)が1月14日、全豪オープン予選2回戦に臨み、世界148位で予選第32シードのコルトン・スミス(22歳=アメリカ)と対戦。6-4,6-4のスコアで、勝利を挙げた。試合時間1時間21分。
過去のグランドスラム予選は2025年8月、全米オープンでの2回戦進出が最高。3回勝利すれば、本戦に出場できるグランドスラム予選。
自身初の決勝進出を決めるとともに、初のグランドスラム本戦入りに王手をかけた。
| 坂本の過去のグランドスラム予選成績=選手名の後ろは当時の世界ランク | ||||
| 2025年1月 全豪オープン | ||||
| 予選1回戦 | ⚫️ | T・ボイヤー | 136 | 0-6,2-6 |
| 2025年8月 全米オープン | ||||
| 予選1回戦 | ⚪️ | T・ジンク | 348 | 4-6,7-5,7-6(8) |
| 予選2回戦 | ⚫️ | I・ブセ | 135 | 4-6,6-4,4-6 |
| 2026年1月 全豪オープン | ||||
| 予選1回戦 | ⚪️ | D・エバンス | 187 | 6-1,6-2 |
| 予選2回戦 | ⚪️ | C・スミス | 148 | 6-4,6-4 |
| 予選決勝 | G・ゼッピエリ | 156 | ||
理想的な試合展開
自身は第1、第2セットとも5回ずつのサービスゲームをオールキープ。
ブレークは各セット1度ずつという、絵に描いた通りの展開だった。

サービスゲーム唯一のピンチは第1セット第2ゲーム。0-30から1本返した後、ダブルフォルトで15-40と、いきなり2つのブレークポイントを抱えるピンチ。ファーストも外しセカンドサーブとなったが、表情は変わらない。
- 153キロの跳ねるスピンサーブで相手のリターンミス→30-40
- ベースライン際のボールを2度しのぎ12本のラリー制す→40-40
- 168キロのスピンファーストから14本のラリー制す→ゲーム
ライン際のボールもきっちりと対応し、ロングラリーを制する落ち着きがあった。
サーフェイスの特性を活かし、
ファーストから得意のスピンサーブを交えるなど、戦略面でもうまさが目立った。
リターン凡ミス0本
第2セットも4-4まで両者オールキープ。どちらに転んでもおかしくないスコアでセット終盤を迎えた。
だが、第9ゲームでラブゲームブレーク。
すべてのリターンを返し、丁寧なラリーで相手を根負けさせた。
ウィナー25本に対してアンフォーストエラーはわずか13本。
特にリターンのアンフォーストエラーは2セット通じて0本。
自らのサービスゲームは第1セット第2ゲーム以外、ピンチらしいピンチはなく、リターンゲームでは逆にプレッシャーを掛け続けた。
その違いがトータルポイント69-51の差につながった。
| 坂本 | スミス | |
| 86% (30/35) | 1stサーブPW | 69% (35/51) |
| 69% (11/16) | 2ndサーブPW | 33% (6/18) |
| 25 | ウィナー | 20 |
| 13 | UE | 20 |
| 100% (2/2) | BPセーブ | 67% (4/6) |
| 80% (16/20) | ネットPW | 75% (12/16) |
| 41% (28/69) | レシーブPW | 20% (10/51) |
| 69 | トータルPW | 51 |
| ※UE=アンフォーストエラー、BP=ブレークポイント、PW=ポイントウォン | ||
サービスエースの数こそ「4-10」と敗れたが、ファースト、セカンドともサービスポイントウォンの確率ほか、
主要スタッツには、快勝を表す理想的な数字が並んだ。
ゼッピエリと決勝
坂本の決勝の相手は世界156位ジュリオ・ゼッピエリ(24歳=イタリア)に決まった。
予選2回戦で、第5シードで世界109位のブランドン・ホルト(27歳=アメリカ)をフルセットで破っての勝ち上がり。
昨年のウィンブルドン1回戦で望月慎太郎(22歳)に敗れたが、グランドスラムですでに3勝を挙げている強敵だ。
本人は大会前の自身のYouTubeで「本戦に出場できる可能性は22%。オフシーズンに色々とサーブのフォームとかバックとか変えまして、まだまだそれが完璧に染み付いてはいない」と語っていたが、残り1勝。
2024年にジュニア制覇を果たした思い出深い大会。
あの日から2年、再びメモリアルを刻めるか。
ここまで来たら、ガムシャラに勝利をもぎ取ってもらいたい。






