ハラ・フレンド 怒涛の逆転で初CH175勝利

高額チャレンジャー1勝
世界489位のジェイ・ディラン・ハラ・フレンド(22歳=Jay Dylan Friend=ハラはミドルネーム)が、3月12日、アリゾナ・テニス・クラッシク1回戦(チャレンジャー175=アメリカ・アリゾナ州フェニックス)に臨んだ。
同じく予選上がりで世界270位のステファン・コズロフ(28歳=アメリカ)を6-2,4-6,6-3のスコアで下した。試合時間2時間23分。
チャレンジャーの中で最も大きなグレード、175の大会でうれしい本戦初勝利を挙げた。
元世界103位相手に
相手は元世界103位(2022年7月18日付)という強豪。
ジュニア時代は世界2位まで上り詰め、ダニール・メドベージェフ、アレクサンダー・ズベレフ、フランシス・ティアフォー、アンドレイ・ルブレフら錚々たるメンバーを倒してきた経歴を持つ。
2022年には全豪オープン1回戦を突破するなど、グランドスラム3度出場。2025年には4年ぶりに自身6度目のチャレンジャーを制覇するなど、現在の実力も相当な選手。
それを見事にフルセットで退けた。
フレンドは、今大会予選1回戦では日本のダニエル太郎を、同2回戦では世界172位のレアンドロ・リエディを破った。
リエディ戦は100位台の選手からの初勝利。
そして今回は元103位からの勝利と、ますます自信をつけた様子だ。
| ハラ・フレンドの全チャレンジャー成績 | ||||
| 2025年 7/29 ドイツ/ハーゲン チャレンジャー 75 (クレー) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚫️ | Y・ハンフマン | 150 | 5-7,2-6 |
| 8/18 ギリシア/ヘルソニソス 4 チャレンジャー 50 (ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚫️ | M・エシャルギ | 191 | 6-4,2-6,4-6 |
| 8/26-29 スペイン/マナコル ラファ・ナダルオープンチャレンジャー75(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚪️ | F・チナ | 210 | 6-0,6-0 |
| 2回戦 | ⚪️ | V・ヴァシュロ | 216 | 6-7(4),6-3,6-4 |
| 準々決勝 | ⚫️ | E・ブトヴィラス | 249 | 2-6,4-6 |
| 10/6-13 アメリカ/ソラノチャレンジャー50(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 予選1回戦 | ⚪️ | FLヴァシウティンスキ | 836 | 6-4,6-1 |
| 予選2回戦 | ⚪️ | S・ジョンソン | 962 | 6-3,4-6,6-4 |
| 1回戦 | ⚪️ | A・シャー | 394 | 6-2,3-6,6-2 |
| 2回戦 | ⚪️ | M・ムモ | 321 | 6-2,7-6(4) |
| 準々決勝 | ⚪️ | D・ミラフスキー | 358 | 7-6(5),6-0 |
| 準決勝 | ⚪️ | G・ジョンズ | 294 | 6-3,6-3 |
| 決勝 | ⚪️ | E・ウィンター | 536 | 6-7(3),6-3,6-2 |
| 10/15 アメリカ/リンカーン チャレンジャー75(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚫️ | O・ターベット | 382 | 4-6,0-6 |
| 11/11-13 アメリカ/ペイン シュワルツ パートナーズ チャレンジャー75(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚪️ | A・ ペレス | 321 | 6-4,5-7,6-3 |
| 2回戦 | ⚫️ | C・ステーベ | 395 | 6-7(5),5-7 |
| 2026年 2/4 アメリカ/クリーブランド チャレンジャー75(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 1回戦 | ⚫️ | R・ペロー | 404 | 2-6,6-4,3-6 |
| 3/9-11 アメリカ/アリゾナクラッシック チャレンジャー175(ハード) | ||||
| 回戦 | 対戦相手 | R | スコア | |
| 予選1回戦 | ⚪️ | ダニエル太郎 | 446 | 6-4,7-5 |
| 予選2回戦 | ⚪️ | L・リエディ | 172 | 1-6,6-4,6-3 |
| 1回戦 | ⚪️ | S・コズロフ | 270 | 6-2,4-6,6-3 |
| 2回戦 | M・ギロン | 67 | ||
鮮やかファイナル中盤の逆転劇
第1セットは先にブレークを許したが、すぐにブレークバックし、怒涛の5ゲーム連取。6-2でモノにする。
第2セットは得意のフォアにミスが多く出て、4-6で落とした。
ファイナルセットも先に1-3とされたが、ここから見事に蘇った。
第5ゲーム、自らのサービスゲームをラブゲームでキープ。フォアのクロス、バックボレーとキレイなウィナーを連発し波に乗った。

フォアがビシバシ決まる
続く第6ゲームのリターンゲームは、鮮やかなフォアのダウンザラインでポイント先行。
続いて素晴らしいフォアのリターン。バックのダウンザラインウィナー。15-40から最後はフォアのストレートウィナーと、アグレッシブな攻撃を続けてブレークバック成功。
その後、ポイントこそもつれたが、ゲームは落とさず。
第1セット同様、怒涛の5ゲーム連取で最終セットを締めくくった。
得意のフォアは、ベースラインに突き刺さる逆クロスと、サービスボックス付近に落ちる逆クロスアングル、そして、その裏をかくダウンザラインと、
威力あるボールを自由自在にプレースメントする姿が光った。
| フレンドの各セットウィナー数とアンフォーストエラー | ||
| ウィナー | UE | |
| 第1S | 10 | 9 |
| 第2S | 14 | 23 |
| 第3S | 20 | 16 |
| 通算 | 44 | 48 |
最終セットはウィナー数20に対してアンフォーストエラー16。
第2セットで一旦は崩したフォアを試合中、見事に修正して見せた。
7割超えフルセット勝率
これで予選2回戦、1回戦と連続してフルセット勝利。
チャレンジャーのフルセットマッチの戦いは7勝2敗、勝率.778。
ITFの大会を含んでも18勝7敗、勝率.720。
どんな状況に陥っても冷静に逆転のチャンスを伺う。
大崩れしない集中力の高さが、この日も逆転劇を呼び寄せた。
世界ランク自己ベスト更新へ
フレンドは、2026年春の対抗戦シーズンも、アリゾナ大学のエースとして絶好調。
NO.1シングルスで8戦全勝(2月24日時点)と、力強くチームを支えている。
勝利の瞬間は、地元の応援もあってか、大声援を浴び、両手をいっぱいに広げて喜びを表した。
この大きな1勝でポイントを一気に稼ぎ、世界ランクは420位台にまで浮上。
自己ベスト458位からの更新は確実となった。
2回戦の相手は大会第7シード、キャリアハイ37位のマルコス・ギロン(32歳=アメリカ)。
現在69位という実力者相手に、頼もしさを増した「日本の秘密兵器」がどこまで戦えるか、実に楽しみな一戦となる。
| フレンドのプロフィール | |
| 選手名 | フレンド・ジェイディラン・ハラ (Jay Dylan Friend) |
| 生年月日 | 2003年12月22日 東京生まれ 22歳 |
| 両親 | 父はニュージーランド、母は日本出身で元ジュニア有名選手 |
| 世界規模 | 家族は世界各地に暮らしており、直近ではシンガポール、現在はバルセロナに住んでいる |
| 大学 | 2022年秋からアリゾナ大に進学 |
| 学内成績 | 現在大学4年生でキャプテン、2024ー2025年シーズンはチーム最多のシングルス34勝 |
| 全米受賞 | 2025年6月には、全米から学業とスポーツ両方に秀でた人物に与えられる「CSC Academic All-America® First Team」に選出。同大男子テニス部初の快挙 |
| 頭脳明晰 | 頭脳明晰、経営学専攻でGPA3.80 |
| 人格者 | メキシコの名選手にちなみリーダーシップ、人格ある人物に与えられる「ITAラファエル・オスナ・スポーツマンシップ賞」も受賞 |
| 日本代表 | 2025年7月、夏季ユニバ(FISUワールドユニバーシティゲームズ)日本代表。シングルス、ミックス、男子団体の3冠を達成 |
| CH挑戦 | 2025~2026年のATP Next Gen Acceleratorプログラム(大学に在籍したま、プロのチャレンジャーなどに優先的に出場できる資格)で出場権を獲得済み |
| 複で優勝 | 2025年7月、M15 アムステルフェーンでダブルス優勝、これが国際プロ大会での初タイトル |
| 大学 タイトル | 2025年9月、ITAオールアメリカン選手権のタイトルを獲得 |
| プロ タイトル | 2025年10月、ソラノチャレンジャーでは予選から7連勝で、自身チャレンジャー初優勝 |
| スタイル | 右利き、両手バック |
| 目標 | 錦織圭で「史上最高の日本人テニス選手の1人」 |




